2015 Fiscal Year Annual Research Report
前駆体tRNAプロセシング酵素の構造と機能の解明とその有効利用
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15H04487
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 誠 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10204992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 佳充 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00314360)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 超好熱性アーキア / リボヌクレアーゼP |
Outline of Annual Research Achievements |
超好熱性アーキアの前駆体tRNAプロセシング酵素・リボヌクレアーゼP (RNase P)は、RNA (pRNA)と5種のタンパク質(Pop5, Rpp21, Rpp29, Rpp30、Rpp38)から構成されている。本研究では、Pop5の構造機能相関の解明を目指すとともに、Pop5とRpp30のヘテロ四量体における機能について検討した。まず、Pop5のC末端領域の6残基を欠損させた6Cと、14残基を欠損させた14C、そして二量体形成部位の6残基を欠損させたLを作製し、それらを含む再構成RNase Pにより、前駆体tRNA切断活性を測定するとともに、P3ステムループに対する結合親和性を検討した。その結果より、Pop5がP3ステムループとの結合に関与し、Rpp30はPop5の構造形成に関与していることが示唆された。また、14C-Rpp30の親和性は著しく低下していたが、L-Rpp30はPop5-Rpp30と同程度の親和性を維持していた。以上の結果と、Pop5とRpp30のヘテロ四量体の結晶構造およびpRNAのモデル構造に基づき、Pop5-Rpp30-pRNA複合体モデルを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究を申請した内容に基づき研究を進めたところ、上記したように、概ね目的の結果を得ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、超好熱性アーキアリボヌクレアーゼPの全体構造を、電子顕微鏡に寄る単粒子解析と結晶構造解析により検討する。
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Research Products
(4 results)