2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the eusociality control structure of naked mole rat by using gnotobiotic technique
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15H04604
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森田 英利 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (70257294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤 英博 九州大学, 生体防御医学研究所, 特任講師 (10353468)
三浦 恭子 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (80583062)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 真社会性 / ハダカデバネズミ / 腸内細菌叢 / ノトバイオートマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
ハダカデバネズミのworker(コロニーの異なる10匹)、king(コロニーの異なる4匹)、queen(コロニーの異なる4匹)の糞便を採取した。各糞便から細菌ゲノムを精製し、次世代シークエンサーMiSeq(Illumina社)を用いて細菌ゲノムの16SリボソームRNA遺伝子のV3-V4領域の塩基配列を決定しハダカデバネズミ腸内細菌叢の網羅的解析を行った。げっ歯類であるC57BL/6系統とBalb/c系統のSPFマウスおよびハダカデバネズミの腸内細菌叢を対照として主成分分析法の一つであるUniFrac解析を行った結果、その両者は異なるクラスターを形成していた。すなわち、ハダカデバネズミが固有の細菌叢を有していることが明らかとなった。そこで、BL寒天培地を用いて生菌分離を行ったところ、Bifidobacteriumに属する新菌種の分離に成功し、その構成比の大きさから腸内環境に対する影響はあるものと推察された。 また、腸内細菌叢を明らかにしたハダカデバネズミのqueenとworkerの糞便をC57BL/6系統の無菌マウスに経口投与し、ノトバイオートマウスを作製した。その後、2週間ごとの継時的に糞便を順調に採取し、網羅的な細菌叢解析を行い、対照にはマウスとは異なるモルモットの糞便をC57BL/6系統の無菌マウスに経口投与したものを用いた。その結果、対照群よりハダカデバネズミのqueenの腸内細菌叢を移植した方が性成熟が遅れる傾向を見出した。 ハダカデバネズミのworkerから子宮と卵管を採取し、次世代シークエンサーHiSeq(Illumina社)を用いてエピジェネティクス解析を行うための塩基配列を決定した。その結果、両サンプルから十分なリード数を得ることができ、本研究期間中に解析はできていないが、それらの配列はハダカデバネズミのゲノム配列と一致することを確認した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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