2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of cytokine gene therapy with high therapeutic index by systemic regulation of transgene expression and biological response.
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15H04638
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高倉 喜信 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30171432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 有己 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (00547870)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝子治療 / サイトカイン / プラスミドDNA |
Outline of Annual Research Achievements |
がんや多発性硬化症(MS)といった難治性疾患の治療へ適用されている。IFNβをコードした遺伝子を投与するIFNβ遺伝子治療は持続的なIFNβの供給を可能とする有用な治療法と考えられ、本研究ではその開発について研究してきた。 本年度は、申請者が開発した持続的なIFNβ発現を可能とするベクターの投与によるMS再発予防治療を試みた。MSモデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)マウスにIFNβ持続発現ベクターを遺伝子導入後、経日的に臨床スコアを評価した。その結果、IFNβ遺伝子治療がEAEマウスの臨床スコアを有意に改善可能であることを示した。 IFNβの臨床使用ではIFNβの生物活性による副作用が継続治療の妨げとなる。MS発症への関与が示唆されている活性化Th1細胞上に特異的に発現しているT cell immunoglobulins and mucin domain-3 (Tim-3)は、そのリガンドであるGalectin-9(gal-9)と結合することでTim-3/gal-9シグナルを介したTh1細胞の活性化を抑制する。そこで、生物活性の制御によるMS治療効果の増強と副作用低減を目的として、IFNβにgal-9を融合したIFNβ-gal-9融合タンパク質を設計した。In vitro 実験において、IFNβ-gal-9融合タンパク質はIFNβと比較して非標的細胞への生物活性は低い一方で、標的細胞であるT細胞へは同等以上の作用を示すことを見出した。さらにEAEマウスにおいて、IFNβ-gal-9融合タンパク質はIFNβよりも強力な治療効果を示し、その副作用低減にも成功した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)