2017 Fiscal Year Annual Research Report
Myeloid cell dysfunction and the pathogenesis of ovarian hypertrophy.
Project/Area Number |
15H04693
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
佐々木 純子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30333371)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 細胞内シグナル伝達 / イノシトールリン脂質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、複数のイノシトールリン脂質(PIPs)代謝酵素をミエロイド系細胞特異的に欠損したマウス(cDKOマウス)を用いて、脂質代謝の異常と病態との関連を解明することを目的としている。 我々が作製したcDKO雌マウスは卵巣が顕著に肥大し、性索間質性腫瘍に似た病態を呈する。本年度はcDKO卵巣におけるPIPs動態解析と、卵巣肥大の分子メカニズム解明を行った。cDKOは組織特異的PIPs代謝酵素遺伝子欠損マウスなので、PIPs動態に異常をきたしている可能性が高い。そこで質量分析法にてPIPsを定量したところ、cDKO卵巣におけるPI,PIP1,PIP2量はコントロールと同程度であったが、PIP3量はコントロールの30倍以上であった。PIP3のターゲット分子は多数存在するものの、癌化に関与する分子としては原癌遺伝子産物であるAktが良く知られている。そこで抗リン酸化Akt抗体を用いた免疫組織染色によりAktの活性化を調べたところ、cDKO卵巣ではAktが活性化していることが確認された。実際にcDKOにおける卵巣肥大がAktの活性化により導かれているのかを明らかにするために、Akt1欠損cDKOマウス、もしくはAkt2欠損cDKOマウスを作製したところ、いずれのマウスにおいても卵巣肥大は抑制された。以上より、cDKO卵巣の肥大は、PIP3の蓄積とAktの活性化により生じることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] PTEN Regulates PI(3,4)P 2 Signaling Downstream of Class I PI3K2017
Author(s)
Malek M、Kielkowska A、Chessa T、Anderson K E.、Barneda D、Pir P、Nakanishi H、Eguchi S、Koizumi A、Sasaki J、Juvin V、Kiselev VY.、Niewczas I、Gray A、Valayer A、Spensberger D、Imbert M、Felisbino S、Habuchi T、Beinke S、Cosulich S、Le Novere N、Sasaki T、Clark J、Hawkins PT.、Stephens LR.
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Journal Title
Molecular Cell
Volume: 68
Pages: 566~580.e10
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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