2017 Fiscal Year Annual Research Report
Roles of HIston methyation in retinal defferentiation and maintenance
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15H04695
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡邉 すみ子 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60240735)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 網膜 / 発生 / 分化 / ヒストンメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
視細胞以外の細胞系列の遺伝子発現を視細胞においてヒストンH3K27メチル化により抑制しておくことの網膜発生における意義をより詳しく検討した。ヒストンH3K27メチル化酵素Ezh2の役割について:Ezh2ノックアウト網膜のフェノタイプについてタイムコースを詳しくとり検討を行った結果、網膜発生が視細胞のみならず、他の神経細胞、グリア細胞ともに前倒しになっていることが明らかになった。脱メチル化の意義はむしろ網膜の段階的なタイミングの制御にあることが示唆された。 Ezh1の役割:Ezh2のホモログであるEzh1について、Ezh1のsh-RNAを通常マウスの網膜、あるいはEzh2-CKOの網膜に発現させ、視細胞維持への影響、関連遺伝子座のメチル化への影響を検討したが、Ezh2単独のノックアウトと比較してあまりフェノタイプの変化は観察されず、網膜発生においてはEzh2が主要な役割を果たしていることが示唆された。 ヒストンH3K27脱メチル化酵素Jmjd3過剰発現よる検討:H3K27me3脱メチル化酵素であるJmjd3を視細胞で過剰発現させたときの影響を網膜エクスプランと培養で検討したが、Jmjd3のノックアウトの時にフェノタイプが観察された双極細胞を含め発生時間、形態ともに顕著な影響は見出されなかった。 Ezh2ノックアウト、Jmjd3ノックアウトを行った網膜で、発生中どの遺伝子発現が脱抑制、抑制をうけているのかRNAseqにより検討し、バイオインフォマティクスの手法により、標的となる遺伝子の絞り込みを行った。この時に、細胞系列特異的な遺伝子リスト、遺伝子機能による遺伝子のグルーピングの情報を盛り込むことにより、特定の細胞系列、あるいは機能を持つ遺伝子への影響が観察され、今後の研究の展開につながる結果となった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Docosahexaenoic acid preserves visual function by maintaining correct disc morphology in retinal photoreceptor cells.2017
Author(s)
Shindou H, Koso H, Sasaki J, Nakanishi H, Sagara H, Nakagawa KM, Takahashi Y, Hishikawa D, Iizuka-Hishikawa Y, Tokumasu F, Noguchi H, Watanabe S, Sasaki T, Shimizu T
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Journal Title
J. Biol. Chem
Volume: 292
Pages: 12054-12064
DOI
Peer Reviewed
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