2017 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of Knock-out rabbit models for the study of atherosclerosis
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15H04718
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
範 江林 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60272192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北嶋 修司 佐賀大学, 総合分析実験センター, 准教授 (70284643)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 高脂血症 / ウサギモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
アポCIII・KOウサギの繁殖を行い、ヘテロとホモ結合体のアポCIII・KOウサギを用いた解析を行い、以下の結果を得た。
1.通常食の飼育下で、野生型ウサギに比し、雄アポCIII・KOウサギの血漿トリグリセリド値と総コレステロール値が低下していることが認められたが、HDL-コレステロールの変化はなかった。また、雌アポCIII・KOウサギの血漿脂質の変化が雄ウサギより軽度であった。超遠心法を用いて、ウサギのリポ蛋白分画を行い、VLDL、IDL、LDL、HDL2-3などのトリグリセリド量並びにコレステロール量を測定した。野生型ウサギと比べて、アポCIIIの欠損ウサギのVLDL、IDL及びHDL2-3のトリグリセリド量が著しく減少した。また、アポCIIIの欠損ウサギのHDL2のコレステロール量も野生型ウサギより低下した。ウエスタンブロットの解析では各リポ蛋白におけるアポCIIIの分布を調べたところ、野生型ウサギのアポCIII は主にVLDLとHDLに分布しており、アポCIII・KOウサギにはアポCIIIの消失が確認できた。一方、アポCIII・KOウサギのVLDLの減少がアガロースゲル電気泳動で認められ、更に粒子サイズの小さいLDLの増加が検出された。今後、これらのリポ蛋白変化の機序を調べていく。
2.ヘテロアポCIII・KOウサギを用いて、高コレステロール食を負荷させて8週間の脂質変化と大動脈硬化の病変を観察した。野生型ウサギと比べて、アポCIII欠損ウサギの血漿脂質の値が低くアポCIII欠損によってVLDLのクリアランスが亢進されることが示唆された。動脈硬化の変化については現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、研究はスムーズに行われている。実験動物施設のスペースや感染対策などの制約により、ウサギの繁殖が遅れているが、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後のウサギを用いた動脈硬化研究を確実に推進するためには、やはりウサギの繁殖及び実験を行うスペースの問題がネックとなっている。この問題を解決するために、本学の実験動物施設の担当者とよく協議した上で、有効な対応策を探ることにしている。また、遺伝子改変ウサギの実験に関わるマンパワーの不足は短期間で解決することができず、今後、積極的に外国人研究者や留学生を受け入れることや、他の施設の研究者との更なる連携などを考えている。
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Research Products
(21 results)