2017 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism of immune regulatory function of B cells and its pathologic significance
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15H04746
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
馬場 義裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (20415269)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | IL-10 / 制御性B細胞 / 多発性硬化症 |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症反応は適切な抑制機序により終息することが生体維持において重要であり、このシステムの破綻が自己免疫疾患等の炎症病態に繋がると考えられる。B細胞は自己抗体の産生などにより、自己免疫疾患や炎症疾患の病態悪化因子として捉えられることが多いが、近年、逆に炎症を抑制するB細胞(制御性B細胞)の存在が明らかになり、非常に注目されている。特に、抗炎症性サイトカインであるインターロイキン10(IL-10)を産生するB細胞は、多発性硬化症や関節リウマチ、糖尿病などの疾患モデルマウスの炎症反応や腫瘍免疫を抑制することが明らかになっている。抑制機能を有するB細胞の研究は、その新規性に加え、病態との関連が示唆されていることから国内外を問わず精力的に研究が行われているが、「制御性B細胞の実体およびその抑制メカニズム」は未だ不明である。本応募課題では自己免疫性炎症疾患モデルマウスを用いて、IL-10産生制御性B細胞の性状および機能解明と、IL-10以外の新規抑制機序の同定を行い、制御性B細胞の包括的理解を目指す。 当該年度は、IL-10産生B細胞特異的に発現する遺伝子の同定を目的に実験を行い、IL-10産生B細胞を単離し、網羅的遺伝子発現解析を行い、複数の遺伝子候補を同定した。そのうちの一つについては、B細胞の各分化段階やさまざまな臓器での発現パターンを検証した。B細胞特異的ノックアウトマウスを作出した。B細胞特異的にノックアウトできていることも確認済みである。本ノックアウトマウスは自己抗体の産生を示し、自己免疫病発症に関わる可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] The activated conformation of integrin β7 as a target for multiple myeloma-specific chimeric antigen receptor T cell therapy.2017
Author(s)
Hosen N, Matsunaga Y, Hasegawa K, Matsuno H, Nakamura Y, Makita M, Watanabe K, Yoshida M, Satoh K, Morimoto S, Fujiki F, Nakajima H, Nakata J, Nishida S, Tsuboi A, Oka Y, Manabe M, Ichihara H, Aoyama Y, Mugitani A, Nakao T, Hino M, Uchibori R, Ozawa K, Baba Y, et al.
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Journal Title
Nat. Med.
Volume: 23
Pages: 1436-1443
DOI
Peer Reviewed
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