2016 Fiscal Year Annual Research Report
光曝露がサーカディアンリズム関連疾患に及ぼす影響に関する縦断研究
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15H04776
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30596656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 圭吾 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60364056)
西 智 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (70571214)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 光曝露 / サーカディアンリズム / 生体リズム / メラトニン / 肥満 / うつ症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
生体リズムは(サーカディアンリズム)は内分泌・代謝・循環・精神機能などの多くの生理現象に関与している。サーカディアンリズムに最も強く影響を与える環境因子は光であることが分かっており、現代人の不自然な光の浴び方(日中に少なく夜間に多い)がサーカディアンリズム障害や多種多様な疾病の原因になっている可能性がある。申請者らは、「日常生活の光曝露」を実測した世界ではじめての疫学研究(平城京コホートスタディ)を開始し、その横断解析で光曝露がメラトニン分泌量・肥満症・糖尿病・脂質異常症・高血圧・睡眠障害・うつ・動脈硬化と関連することを報告した。本研究の目的は、疾病の新規罹患、メラトニン分泌量の変化、動脈硬化の進行を追跡調査し、ベースライン調査で測定した日常生活の光曝露が健康に及ぼす影響を縦断的に明らかにすることである。平成28年度は予定していた対象者数の追跡調査を実施することができ、身体計測・血液検査・尿検査・動脈硬化検査などの主要項目の測定を行うことができた。また本年度に研究代表者が筆頭著者の複数の論文が英文科学誌に採択・掲載された。これらの研究成果は本研究の目的である日常生活の光曝露が健康に及ぼす影響を検討する上で重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究2年目である平成28年度は予定していた対象者数の追跡調査を実施することができ、全体としておおむね当初の計画通りに調査・測定が進展していると考えられる。また、本研究の目的を達成するために必要な複数の論文を科学誌に採択・掲載されたことは評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の目標はさらに追跡調査をすすめ前年度同様に実施することである。追跡調査の人員配備や測定方法なども確立しておりこの点も問題ないと考える。訪問調査による追跡を積極的に行う予定である。
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Research Products
(20 results)