2017 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring the novel compounds targeting dysregulated autophagy-mediated cardiac dysfunction
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15H04817
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
磯部 光章 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80176263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前嶋 康浩 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40401393)
秦野 雄 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (00736407)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心不全 / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
Beclin1のBH3ドメインに結合しうるBcl-xLのHis117周囲の構造に類似した、Beclin1とBcl-2/xLのタンパク質間相互作用を標的とした阻害低分子化合物を前年度までに複数見出したが、の有効性について、クロロキンやBafilomycin A1などオートファジー阻害剤を添加した培養心筋細胞を用いて検証した。具体的には、細胞生存率、アグリソームの定量、長寿命蛋白分解アッセイ、脂質キナーゼ活性測定の4つの指標を用いて新規低分子化合物の効果判定を行った。その結果、ひとつの低分子化合物Xが効果的にBeclin1とBcl-2/xLのタンパク質間相互作用を阻害し、オートファジーを効果的に促進する作用があることをみいだした。この低分子化合物Xのin vivoにおける有効性について、心不全モデルマウス(圧負荷モデルマウス)を用いて検討した。6週間後に血圧・脈拍・心機能評価を行い屠殺し、心筋の病理学的変化につき電子顕微鏡、免疫染色法やウエスタンブロッティング法を用いて検討した。心機能については心エコーにて経時的に観察し、観血的に左室内圧曲線を求めて収縮・拡張機能を測定した。血漿BNP値測定による評価も行った。その結果、低分子化合物Xは心不全モデルマウスにおいて、非投与の心不全モデルマウスと比較して有意に心機能の低下や心不全の悪化を抑制することが判明した。また、低分子化合物Xはin vivoモデルにおいてもオートファジーを効果的に促進することを確認した。今後は、デスミン心筋症心不全モデルマウスや心筋梗塞モデルマウスでも同様の事象が確認できるかどうか検討する予定である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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