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2015 Fiscal Year Annual Research Report

造血制御中枢としての骨組織の評価

Research Project

Project/Area Number 15H04856
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

片山 義雄  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (80397885)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords造血システム / G-CSF / リン代謝
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度は、ニッチ細胞特異的ビタミンD受容体 (VDR) 欠損マウスの in vivo 解析を中心に行った。骨細胞特異的ないしは骨芽細胞特異的 VDR 欠損マウスを作製し、特に骨細胞特異的 VDR 欠損マウスにおいては、酵素法を用いて骨組織内の骨細胞を分取し、定量的 PCRにて骨細胞特異的遺伝子の発現とともに VDR mRNA を測定した。骨細胞分取の安定性の問題か、得られる骨細胞特異的遺伝子のレベルや VDR mRNAのレベルに実験間で差はあるものの、おおむね欠損マウスで VDR mRNA の低下を捉えた。骨細胞特異的 VDR 欠損マウスはほぼ正常に発育し、まだ骨代謝マーカーの検討は行っていないが、骨が硬く骨形成有位になっていることが示唆されている。末梢血データに大きな異常はないが、G-CSF投与では造血前駆細胞の末梢血への動員は、個体間差が大きいもののやや低下する傾向にあった。今後実験を繰り返し、優意な差であるかどうかを確認していく予定である。また、骨細胞特異的 VDR 欠損マウスの中には、未分化造血細胞分画における Sca-1 の発現強度が低下しているものもあり、今後その再現性と意義について検討していく予定である。骨芽細胞特異的(Osx(-GFP)-Cre) VDR 欠損マウスは、原因は不明ながら VDR欠損でなくても Osx(-GFP)-Cre を持っているだけで8週齢位までに野性型マウスと比較して骨格が弱く小さいことが明らかとなったため、これが回復して野性型マウスと同様な骨格まで回復してくる12週齢まで待って実験を行うこととなり、現在各種アッセイをはじめたところである。
また、予定していた in vitro の実験よりも in vivoでの FGF23 の造血システムにおける機能確立を優先するため、平成28年度以降に作製予定であった FGF23ノックアウトマウス、FGF23 flox マウスの作製に既に着手している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

In vivo の解析はほぼ順調に進行しており、平成28年度以降に手がける新たなマウスモデルの作製にも着手している。このため、in vitro の実験は当初の予定より遅れがある。In vivo のデータを in vitro の単純化した系で再現していく方向で現在は考えており、H28-H29年度に両研究が融合していくものと考えている。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、骨細胞、骨芽細胞特異的 VDR 欠損マウスの骨髄造血環境の解析を継続する。また、FGF23ノックアウトマウス、FGF23 flox マウスの作製を加速させ、リン代謝の in vivo での解析を進め、結果を in vitro の研究に反映させる予定である。

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Published: 2017-01-06  

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