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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Evaluation of bone tissue as a regulatory center of hematopoiesis

Research Project

Project/Area Number 15H04856
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

片山 義雄  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (80397885)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
KeywordsVDR / リン代謝
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、カルシウム代謝に必須の因子であるビタミンDの受容体(VDR)とリン代謝に必須のホルモンであるFGF23に注目し、これらが造血制御中枢として骨組織と造血システムとの関連でどう作用しているのかについて研究を進めている。
平成29年度には、まずVDRについては当初の予定からやや変更し、骨代謝と造血システムのひずみにより発症することを我々自身で捉えていた骨髄線維症の理論を発展させ、JAK2V617Fトランスジェニック(JAK Tg)マウスをVDRシグナルを標的とする事で病勢を改善することができるかどうか検討を行った。JAK TgマウスとVDRノックアウトマウスを交配し、これをドナーとして野性型に移植する系において、VDR欠損JAK Tgを移植したマウスではVDR野性型JAK Tgを移植したマウスと比較して脾臓も小さく骨髄の線維化も優意に低下することを捉えた。すなわち、VDRは正常造血環境に必須であるだけでなく、造血器疾患の血球側の病勢促進分子としての意義付けができた。
一方、FGF23については、交感神経シグナル刺激であるG-CSFによる造血前駆細胞動員処置において骨髄ではFGF23が遺伝子、蛋白両方とも大きく上昇することを捉え、FGF23のglobal ノックアウトマウスやこのマウスの骨髄を野性型マウスに骨髄移植したキメラマウスにおける造血前駆細胞の動員効率が大きく低下していることをほぼ確定できた。すなわち、血球から産生されるFGF23が骨髄造血微小環境の正常な反応に必須である可能性を捉えている。現在、骨組織埋没骨細胞特異的FGF23ノックアウトマウスにて動員効率がどう変化するのかを解析中であるが、少なくとも低下はなさそうであるため、骨組織由来FGF23と血球由来FGF23は未分化造血細胞の移動に対して反対の効果をもたらしている可能性がある。

Research Progress Status

29年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

29年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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