2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of nucleic acid therapy using rapid acting DDS
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15H04920
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 浩文 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30322184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 正樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70190999)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 核酸治療 / KRAS変異 / 大腸癌 / 光治療 / ICG |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の主な研究成果は以下の通りである。 1)KRAS変異大腸癌に対する新たな核酸であるmiR-29b-1-5pが強い抗腫瘍効果を発揮することが分かっていたが、この作用はmiR-29b-1-5p mimicとして投与される二本鎖のうち、miR-29b-1-5pではなく、相補鎖のbyproduct (MIRTX)の方のseed sequenceがPIK3R1, CXCR2などを標的として、NFkBシグナル伝達を阻止し細胞死を引き起こすことを明らかとした。これには近年発達した二本鎖核酸の一本を不活化させる技術によるところが大きく貢献した(サーモフイッシャー社、ジーンデザイン社)。動物モデルでは、MIRTXによる顕著な治療効果を認め、腫瘍組織の免疫染色によって、PIK3R1,リン酸化NFkB, Bcl2やCXCR2などが低下していることが示された。これらの成果は、AACRの癌治療関連ジャーナルであるMol Cancer Ther (IF 5.76)に公表された。 2)ICGをスーパーアパタイトに内包し、静注することでマウスの腫瘍にICGを集積させ、近赤外線による照射one shotのみで顕著なマウス皮下腫瘍の増殖抑制効果を認めた。リポソームとの比較では、マウスの肝臓や脾臓などからのICGの消退が速やかである利点があることが分かった。更に、ICG-スーパーアパタイト複合体にGlucoseを同時封入することで、より強い抗線力学療法の治療効果を観測し、より複合的な光治療の可能性を示唆する。In vitro実験によって、ICG取り込み量の増加、温度上昇と活性酸素発生がメカニズムに癌抑制に関与していた。これらの成果は、Mol Cancer Ther (IF 5.76)に採択され公表された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)