2015 Fiscal Year Annual Research Report
周術期における好中球細胞外トラップ形成と臓器障害の関連に関する検討
Project/Area Number |
15H05004
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
内田 篤治郎 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40262183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三高 千恵子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (20126254)
槇田 浩史 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20199657)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 細胞外トラップ / 好中球 / 急性腎障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
ラットを用いたNETs形成好中球投与によるNETs血症モデルの作成および同モデルにおける腎機能障害の検討を開始した。 ラットを、ペントバルビタールによる深麻酔下に安楽死させ、心室穿刺により、ヘパリン加シリンジに採血し、Histopaque 1077を等容量加えて400g×45分間遠心し、上層を廃棄し、下層を6%デキストラン添加0.15M NaClに懸濁する。37℃で20分間インキュベーションした後、270g×20分間遠心し、ペレットに塩化アンモニウム溶液を加えて氷上で15分間処理することで溶血させる。さらに、480g×10分間の遠心により、細胞成分を回収し、HBSS溶液で洗浄した後、270g×10分遠心し、ペレットを1mL HBSS溶液で懸濁し、好中球溶液とする。この好中球懸濁溶液に600nM PMAを加え、4時間5% CO2インキュベータ内で静置し、NETs形成を誘導し、細胞外二重鎖DNA量をPico-Green法で測定する。NETsの投与量を細胞外二重鎖DNA量で規定し、3段階の投与量を決定し、別なラットの外頚静脈よりNETs形成好中球懸濁溶液を投与し、NETs血症モデルを作成する。 投与後1時間後、2時間後、4時間後、24時間後に頸動脈に挿入したカテーテルより採血し、血清クレアチニンおよび血清二重鎖DNA濃度、DNase活性、DNaseI抗原濃度、サイトカイン濃度の測定を行う。さらに、NETs形成好中球懸濁溶液投与後24時間後の採血が終了した時点で、深麻酔下にラットを安楽死させ、両側の腎臓を摘出し、ホルマリン固定を行い、HE染色および免疫組織染色による観察を行う。このプロトコールに従い、実験を進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
好中球の分離など、工夫を要する点で試行錯誤を繰り返しながら、実験を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に開始したラットを用いたNETs形成好中球投与によるNETs血症モデルの作成および同モデルにおける腎機能障害の検討を検討する。 また、呼吸器外科症例で84例の周術期Cell Free DNA濃度の推移について、検討する。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Perioperative Elevation in Cell Free DNA Levels in Patients Undergoing Cardiac Surgery: Possible Contribution of Neutrophil Extracellular Traps to Perioperative Renal Dysfunction: A Multicenter Observational Study.2015
Author(s)
5.Yamamoto Y, Uchida T, Ito H, Kido K, Yamamoto Y, Yamada Y, Ohno N, Asahara M, Yamaguchi O, Makita K.
Organizer
Anesthesiology 2015
Place of Presentation
San Diego, USA
Year and Date
2015-10-24 – 2015-10-28
Int'l Joint Research
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