2017 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of sublingual immune tolerance induction by cross-talking with gut mucosal immunity
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15H05011
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅原 俊二 東北大学, 歯学研究科, 教授 (10241639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒石 智誠 東北大学, 歯学研究科, 講師 (30400261)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 粘膜免疫 / 免疫寛容 / 舌下免疫 / 腸管免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、舌下免疫寛容が舌下粘膜免疫と腸管粘膜免疫とのクロストークによって誘導されることを明らかにし、臨床応用のための基礎的研究基盤を提示することを目的とする。平成29年度は以下の実績を得た。 1)抗原を口から入れて腸管で吸収させて誘導する免疫寛容を経口免疫寛容と呼び、これを利用した治療法を経口免疫療法(oral immunotherapy, OIT)という。本研究では、舌下免疫療法(sublingual immunotherapy, SLIT)とOITの効果についてアレルギーマウスモデルで比較検討した。その結果、遅延型過敏症モデルではSLITが顕著な抑制効果を示したが、食物アレルギーモデルはSLITとOITは同程度の抑制効果を示した。この結果は、舌下で誘導された免疫寛容と腸管で誘導された免疫寛容は質的に異なることを示唆する。 2)治療的プロトコルの開発:これまで実施してきた舌下免疫寛容の誘導方法は、抗原(卵白アルブミン)で感作する前に抗原を舌下に投与するという予防的プロトコルであった。実際にアレルギー患者にSLITを実施することを想定し、抗原感作した後にSLITを行うという治療的プロトコルが効果を示すかという点について遅延型過敏症マウスモデルで検討した。その結果、抗原感作+チャレンジ後に抗原のみでSLITを実施しても明確な過敏症抑制効果は得られなかったが、抗原と物質AでSLITを行うと有意な過敏症抑制効果が得られ。治療的プロトコルの開発に成功した。さらに本プロトコルは数か月という長期間、過敏症抑制効果を持続した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)