2017 Fiscal Year Annual Research Report
Direct conversion of umbilical mesenchymal stem cells facilitates the bone regeneration
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15H05044
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
住田 吉慶 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (50456654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小守 壽文 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (00252677)
朝比奈 泉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30221039)
黒嶋 伸一郎 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (40443915)
長村 登紀子 (井上登紀子) 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (70240736)
各務 秀明 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (80242866)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 再生医学 / 臍帯 / 幹細胞 / 骨分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続き臍帯MSCの骨芽細胞への効果的な分化誘導を目指した培養法の開発を行なったところ、骨形成遺伝子の発現をサポートするmicroRNAの導入と、その下流にあるアクチンの脱重合に関与する遺伝子の発現を増幅するゲル培養による刺激の両方により相互作用的に骨芽細胞分化が亢進することを見出した。また、移植実験においては、このmicroRNAをコードするpDNAを搭載した遺伝子活性化基質による新生骨形成の亢進とそのメカニズムについて一定の知見を得ることができた。そのため、この遺伝子活性化基質にゲル培養後の臍帯MSCを播種することで、生体内で臍帯MSCが容易に骨芽細胞に分化し得るかの検討を実施した。現在移植試料を解析しているところであるが、一定の知見を得ることができれば、このmicroRNAとアクチン脱重合に関わる遺伝子の両方を搭載した遺伝子活性化基質を作製し、その臍帯MSCに対する骨芽細胞分化転換の効率について、さらに解析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体的の進捗としては不十分な部分も多いが、臍帯MSCから骨芽細胞分化を生体内で直接誘導する基質の開発については一定の進展があったため、このように評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子活性化基質に搭載するプラスミドベクターに替えて、自己組織化高分子ナノデバイスによる遺伝子送達技術などを応用することで生体局所での遺伝子導入の効率化を図っていく。また、これらの技術開発に一定の目途が立てば、ヒト臍帯MSCにおける非臨床データの取得を実施していく。
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Research Products
(5 results)