2015 Fiscal Year Annual Research Report
外来通院がん患者の主体性を活かして行う実践のための外来看護師育成プログラムの洗練
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15H05080
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (90132240)
片岡 純 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70259307)
森本 悦子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60305670)
阿部 恭子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 特任准教授 (00400820)
塩原 由美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)
大内 美穂子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (30614507)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | がん看護 / 外来看護 / 主体性 / 外来看護師 / 育成プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的・方法】外来がん看護分野及び看護人材育成分野の有識者5名程度からなる専門家会議を2回開催し、グループインタビュー内容の質的分析を通して、開発した「外来通院がん患者の主体性を活かして行う実践のための外来看護師育成プログラム」(以下プログラム)の妥当性・実現性を高めるための課題を明らかにした。 【結果】1.プログラムの目的・学修者:「学修者の条件は経験年数ではなく実践力のレベルで表記する」等3課題が明らかになった。2.構成と活用方法:「運用のイメージがわかない」「プログラム内容が主体性を育み活かすこととどのように結びつくのかをわかりやすく記述する」「サブプログラム(以下SP)の前に自宅療養中の患者の特徴や外来看護の役割について学べる内容を加える」「SPの前に外来看護のための時間と場所を捻出する工夫を学べる内容を加える」「指導者が適切に指導できるようマニュアルが必要」等21課題が明らかになった。3.サブプログラム:SP1患者の考えの把握と理解;6課題、SP2問題解決方法獲得への支援と療養姿勢の後押し/SP3がん治療に伴う副作用と対処方法の説明; 6課題、SP4医師からの情報獲得支援;2課題、SP5外来における他職種連携;「他職種任せにせず看護師の役割を果たすことを強調」等7課題、がそれぞれ明らかになった。 【考察】加えるべき内容、強調すべき内容、表記方法、運用上の工夫等プログラムの妥当性・実現性を高めるための課題が明らかになった。外来看護師に特化した教育プログラムは少ないため、プログラム運用方法はわかりやすく記述する必要があり、また、プログラム内容と主体性の育成・活用との関係を明確に記述する必要があるといえる。さらに外来通院がん患者の特徴や外来看護の特徴をプログラムの基礎として位置づけることや目的にそった指導ができるよう指導者マニュアルの作成が必要であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力依頼を行った6施設すべてから協力が得られたため、計画通り専門家会議を開催することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は以下のように研究をすすめる。1.専門家会議の結果をふまえて育成プログラムを修正し、プログラムの妥当性・実現性を高める。2.がん診療連携拠点病院に対しプログラム試行についての研究協力を依頼する。3.協力の得られた施設に研究者が出向き、平成29年度のプログラム実施に向けて、外来看護師の教育担当者とともに運用方法の検討・準備を行う。
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