2017 Fiscal Year Annual Research Report
地域の底力を高める「地域への愛着メソッド」の汎用性開発
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15H05101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大森 純子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50295391)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域への愛着 / メソッド / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
メソッドの開発に向けて、地域の愛着を育むプログラムを実施した。地域の愛着を育むプログラムは全4回とし、2017年9~10月の土曜午後(1回2時間)に実施した。募集は、X市A地区の50~69歳の全住民に郵送で通知した。参加者は、8名(男性5名、女性3名)であった。運営は、X市の事務職員および保健師、研究班メンバーで行った。目的は“地域への愛着”を高めること、目標は地域への愛着の4つの構成概念を高めることとした。内容、形式、時間配分等は、地域の特性や資源を活用し、小グループによる語り合いや参加者全員の交流を促すように工夫した。参加者間の語り合いによる交流を通じて、フォトボイスを用いたコミュニティ・アセスメントを進める手法をとった。具体的には、第1回は、人とのつながりを大切にする思いを共有することを目標とし、お互いを知り合うことから始めた。参加者は、“地域への愛着”と健康の関連について講義を受けた。第2回と第3回は、A地区のお気に入りの場所や風景の写真を持ち寄り、A地区の良さや課題を話し合った。第4回は、A地区の健康課題を提示し、参加者同士でどう過ごしていきたいかを話し合った。調査は、プログラム直前、直後、1か月後、3か月後、6か月後に自記式質問紙を実施した。現在、調査に協力が得られた7人を対象に詳細な分析を行っているところである。7人(男性4人、女性3人)の 平均年齢は64.3歳、平均居住年数:18.7年であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年7月、介入地域において研究参加者の公募を行った。過去の実績から30人を予定した が応募は8人であった。よって今後、追加データを得る必要があるため、計画よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究遂行上、少なくともサンプル数30(N=30)は必要であるため、協働自治体と調整を行い、平成29年度はパイロットスタディとして参加者8人でプログラムを実施し、平成30年度は、より多くの参加者が見込める介入地域を設定し、7~8月に不足分の参加者に対してプログラムを実施する。
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