2015 Fiscal Year Annual Research Report
要支援高齢者のケアニーズに対応した地域ケアモデルの構築と効果評価
Project/Area Number |
15H05106
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00313255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 志子 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00336611)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 虚弱高齢者 / 地域看護 / 介護予防 / ソーシャルキャピタル / 地域ケアモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は要支援高齢者のケアニーズに対応した地域ケアモデルを構築しその効果を評価することである。 平成27年度は予定どおり,モデル地区A~Cの3地区において,合計6回の住民と介護職・医療職を対象としたワークショップを実施し,地域ケアモデル開発を進めてきた。平成26年度に予備研究として実施していた地域アセスメント(専門職によるインタビュー調査結果やフォトボイス,地区踏査)の結果を基に,各モデル地区の住民と地域の介護職や医療職にフォーカス・グループインタビューを行い,それぞれの地区におけるケア課題を明確にした。そのケア課題の内容は,具体的には,A地区が「高齢者のための交流活動は多いが,閉じこもりがちの者が参加していない」,B地区が「独居が多く,地域の人との交流希望は少ないため,虚弱な高齢者が孤立しやすい」,C地区が「買い物施設が散在しており,高齢者が自転車に乗れなくなると買い物に行きにくい」であり,これらの課題を解決することを目的に各地区のケアモデルを開発した。まず,各課題の解決の具体的方向性を話し合い,その必要性を共有するために,地域で暮らす実際の高齢者例からワークショップ用の教材事例を作成した。その結果,要支援高齢者を見守るために「高齢者の暮らしやすさ考える隊」とする住民ボランティアをつくり,定期的に要支援高齢者に関するケア課題の解決方法やケア資源をコーディネートするプラットフォームの場を設定することとした。さらにケア課題の解決方法をより明確にするために住民ボランティアが地域包括支援センタースタッフとともに,要支援高齢者に15分程度の訪問を行った。その訪問では各ケア課題に関する質問項目を含めた訪問シートを地区ごとに作成した。 平成28年度は引き続き,訪問を行った結果について住民や介護職・医療職とともにフィードバックを行い,地域ケアモデルを進展させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書で示した予定どおり,進捗しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画調書に記載したとおり,平成28年度については地域ケアモデルを進め,各地区のソーシャルキャピタルの充実化を図り,要支援高齢者や住民を対象にした評価を行う予定である。
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Research Products
(13 results)