2016 Fiscal Year Annual Research Report
降雨パターンの変化にたいする中国黄土高原の半乾燥地生態系の脆弱性の評価
Project/Area Number |
15H05113
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
舘野 隆之輔 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (60390712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 武士 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教 (10524275)
山中 典和 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (20202385)
兵藤 不二夫 岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 准教授 (70435535)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 黄土高原 / 降水パターン / 養分循環 / 土壌微生物 / 窒素無機化 / 半乾燥地 / 窒素利用 / 土壌水分 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題では、気候変動に伴う乾燥化や異常乾燥などの降雨パターンの変化に対する半乾燥地生態系の土壌―植物間の相互作用系の応答に着目し、今後地球規模で進行すると考えられる降雨パターンの大幅な変動に対して半乾燥地生態系がどのように変化するのかを明らかにすることを目的として行っている。 本課題では、野外操作実験に加えて、野外における土壌交換培養実験、実験室における水分操作培養実験など様々なスケールでの操作実験を行うことにより、微生物呼吸、土壌養分動態、植物の生産・養分吸収、物質循環などの生態系機能が、降水量や降雨パターンの変化に対してどのように変化するかに着目して研究を行っている。具体的には、以下の課題について研究を行う。A. 乾燥限界の森林における野外操作実験、B. 降水量の異なる地域間の土壌交換培養実験、C. 室内における水添加培養実験
平成28年度は、課題Aに関連して、海外研究協力者により進行中の降雨遮断調査区において採取した試料の化学および微生物解析を進めた。また引き続き現地での環境測定を進めた。課題Bに関連して、降水量の多い永寿試験地、中程度の公路山試験地、降水量の少ない紙坊溝試験地で、それぞれ土壌を採取し、また平成27年度に設置した交換培養用のレジンコアの回収を行い、試料の化学および微生物解析を進めた。また公路山試験地において、斜面に沿った土壌水分傾度に沿って、土壌を採取し、化学および微生物解析を進めた。さらに、土壌および植物体の安定同位体比の測定を進めた。また課題Cに関連して、平成27年度に行った室内実験の解析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題Aに関連した、現地実験がやや遅れている以外は、課題Bと課題Cの野外交換培養や室内実験については、予定より順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
課題Aに関連して、平成29年には、小規模な野外実験を計画している。課題B,Cに関連して、既にある試料の分析や結果の解析を進める予定である。
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