2015 Fiscal Year Annual Research Report
An international study on early intervention by preventive developmental therapy programs for post-NICU preterm and/or lowbirth- weight infants to prevent motor and cognitive impairments
Project/Area Number |
15H05137
|
Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
Toth Gabor 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (00448680)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 美和子 上智大学, 文学部, 准教授 (10738339)
齋藤 雅英 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (40339239)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 身体教育プログラム / 発達障害ハイリスク / 低出生体重児 / 早期療育 / 感覚運動指導 / 国際調査 / 新生児集中治療室(NICU) |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究実施として、発達障害ハイリスク低出生体重児の身体教育プログラムに関する臨床的研究(発達アセスメント、実践現場の見学と現地実態調査)と基礎的研究(先行研究など)を行なった。平成27年度の研究期間内でイギリスとハンガリーの発達障害乳幼児に対する運動指導プログラムの実態について、実践現場の見学とインタビュー調査、現地実態調査を行なった。各国において発達障害ハイリスク低出生体重児に対して、現在どのような早期感覚運動指導に関する身体教育プログラムが取り入れられているか、その実態を明らかにした。平成27年度の国際調査研究実施国・地域及び移動経路 ①イギリスにおける発達障害乳幼児に対する療育実践に関して、実践現場の見学とインタビュー調査、現地実態調査を行った。地域、訪問先はHomerton大学病院NICU及びHackneyArk子ども療育センターであった。NICUで、発達障害ハイリスク低出生体重児のフォローアップアセスメント、地域サービスシステムの管理について、その実態を調査した。また、様々な病棟ユニット (NIC,PICなど)を見学し、プログラム説明会ならびに研究会議に参加した。 ②ハンガリーで開発された感覚統合療育のシステム、早期療育プログラム、発達障害向けの乳幼児期運動指導プログラムについて実践現場の見学とインタビュー調査、現地実態調査を行った。一つ目の現地調査は、ブタペストにあるBHRG財団で行なった。BHRGの身体教育プログラムの中で2つの早期介入指導が行われている(1.水中リハビリテーション(HRG)、2.PSMTトレーニング)。両プログラムにおける、早期身体教育の内容及び実践的な臨床活動の共通性や異なる点等について検討した。二つ目の現地調査は、ヨーロッパで最も早く創立されたブダペスト早期療育センターでの活動内容についての調査を行い、症例報告会にも参加した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年でヨーロッパであったのテロの高リスクにより、海外現地調査の対象地域の不安要素が高まった。こういった現地の状況により、渡航が困難となった。よって、予定していた現地での調査の一部が不可能となり、平成27年度当初に予定していた研究計画の一部を延期せざるをえなくなった。 平成27年11月、マンチェスターとロンドンで、HN Exam, Infant Motor Scale調査する予定だったが、現地研究協力者からロンドンの治安が悪く渡航を延期すべきとの指摘を受け、ロンドンでの調査を延期せざるを得なかった。研究遂行上、欧州と米国のNICUの比較調査が必要なため治安回復を見込み、平成28年9-10月に現地調査を予定し情勢が回復しない場合は、イギリス他地域で代替調査を実施する。 以上のようなやり取りがあり、テロリズム等による国際情勢の不安定さから、十分な調査日数が確保できないこともあり、現在のところ予定していた研究スケジュールよりもやや遅れてしまっているのが現状である。海外現地調査の見直しなどが必要となり、旅費の一部と現地コーディネートに係る人件費を翌年度に繰越した。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度当初に予定していた研究計画の一部(現地調査、結果集約、研修会参加)を平成28年11月末までに行うように際予定した。 今後の推進方策としては、インタビュー調査を行うことのできない期間を使用して、すでに調査した国の結果を、研究成果としてまとめる作業に充てることで、着実に研究を推進させていく。また、イギリスの実践的現場見学、インタビュー調査と現地実態調査については、すでに研究者と連絡をとっており、調査の内諾を受けている。そして渡航の手配やスケジュールについても、現地研究協力者と密に連絡をとっており、順調に調査準備が整っている。 国際知的・発達障害研究連盟(IASSID)の国際学会、日本発達心理学会、日本特殊教育学会等において研究発表を行う。
|
Research Products
(7 results)