2016 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国の自立的改善を促す教員養成大学大学院創設方略についての学術調査研究
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15H05203
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
齋藤 昇 立正大学, 社会福祉研究所, 客員研究員 (60221256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 美代 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (80359918)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 国際教育協力 / 大学院設置 / 教員養成 / 理数科教育 / ラオス |
Outline of Annual Research Achievements |
①課題の検討と研究: ラオス教員養成大学教員による自立的な国際数学理科教育学会の運営方法、大学院担当教員の養成方法等における課題の分析とその解決方策を検討した。ラオス教員の自主的な活動姿勢が徐々に身に付きはじめてきたようである。 ②ラオスにおける数学理科教育国際会議の開催と課題の検討:(8月)ラオス教育省及びラオス教員養成大学と数学理科教育国際会議開催に向けての準備、研修会の開催(会場はドンカムサン教員養成大学)、自立的教育改善推進方法、課題等について研究協力・協議を行った。(12月)数学理科教育国際会議開催、教員養成大学の施設・設備についての現地調査を行った。ラオス教員の研修会参加者数及び国際会議参加者数は、年々増えてきている。 ③ラオスの自立的教育改善の推進と検証: ラオス教員養成大学教員の研究意欲及び自立的教育改善意欲の向上についての学術調査、ラオス教育省と大学院創設の時期等についての研究協議、教員養成大学教員と大学院創設に向けたカリキュラム案の検討・協議を行った。ラオス教員養成大学教員の自立的教育改善の意欲は、徐々に高まりつつある。しかし、質的な面での向上が必要である。ラオス教育省は、自らの力で4年後に教員養成大学に数学科・理科の修士課程を設置したいと考えている。 ④ラオスにおける自立的な教育改善を生むための教育システムの構築: ラオス教員養成大学教員の資質能力を向上し、自立的な教育改善を行うことができるようにするための教育システムをラオス教育省と共同で開発した。そこでは、ラオス教員の職階制度、研究業績、学会活動の3つを融合した教育システムを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラオス教員養成大学教員の大学院設置に伴う自立的教育改善意欲は向上しているが、大学院担当教員の養成・質の向上にはかなりの時間が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
①課題の検討と研究: 前年度の研究調査結果を踏まえて、ラオス教員養成大学教員の自立的な国際数学理科教育学会の運営方法、大学院担当教員養成方法、大学院カリキュラムの編成等について検討し、課題の整理と解決に向けての研究を深める。 ②ラオスにおける国際会議の開催と課題の検討:(5~8月)ラオス教育省及びラオス教員養成大学と共同で数学理科教育国際会議開催に向けての研修会を開催し、大学教員の質を高めるとともに、大学院担当教員の養成を行う。(12月)数学理科教育国際会議開催、大学院カリキュラムの検討、施設・設備についての現地調査を行う。 ③ラオスの自立的教育改善の推進と検証: ラオス教員養成大学教員の研究意欲及び自立的教育改善意欲の向上についての学術調査、大学院創設の時期、大学院カリキュラム案等について、ラオス教育省と共同で研究開発する。 ④ラオス教員の自立的な教育改善を実現するための教育システムの構築: ラオス教員養成大学教員が、自国の教育課題に対して適切に教育改善ができるようにするための教育システムをラオス教育省と共同で研究開発する。 ⑤第3国との連携による大学院創設: 大学院創設に向けて、第3国との連携が可能かどうかについて、ラオス教育省と引き続き研究協議を行う。
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Research Products
(7 results)