2016 Fiscal Year Annual Research Report
亜熱帯・中緯度帯における台風・津波による巨礫分布の歴史的評価
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15H05220
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 信人 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90371476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 和久 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (10376543)
渡部 靖憲 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (20292055)
安田 誠宏 関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (60378916)
下園 武範 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70452042)
中條 壮大 熊本大学, 自然科学研究科(工), 助教 (20590871)
二宮 順一 金沢大学, 環境デザイン学系, 助教 (20748892)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 波浪 / 巨礫 / 海外調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の成果は以下のとおりである. (1)衛星データを用いた事前調査および調査地点の絞り込み:調査対象地点全てに対して,文献調査を行うとともに,高解像度衛星画像で解析される巨礫の大まかな位置情報をもとに,調査範囲の絞り込み,今年度以降の調査計画の策定を行った. (2)現地調査:巨礫位置,形状,サンプル採取,地形測量:本年度は,奄美大島で既知の巨礫についての調査を行い,調査グループ内で調査方法および項目の確認を行った.ついで,フィリピン,台湾およびキューバで現地調査を行い,巨礫の大きさ,位置および地形の測量を実施した. (3)過去巨大台風の確率評価:調査海域における過去の巨大台風被害について,高解像度モデルを用いて波浪のダウンスケーリングを行った. (4)巨礫移動モデルの開発:前年度に引き続き,津波および高波により移動する巨礫の移動モデルの開発を行った.モデルにおける摩擦力や流体の抵抗係数等の不確実性要素についての鋭敏性について数値的に検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り順調に進んだ.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き調査をすすめるとともに,モデル化について着手する.
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