2017 Fiscal Year Annual Research Report
Estimation of Agricultural Damage Function under Extreme Climate Condition in Central Indochina Peninsula
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15H05254
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
吉田 貢士 茨城大学, 農学部, 准教授 (20420226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 尚 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (40532156)
沖 一雄 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50292628)
牧 雅康 東北工業大学, 工学部, 准教授 (50375391)
白川 博章 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50393038)
本間 香貴 東北大学, 農学研究科, 教授 (60397560)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 気象災害 / 農業生産 / 気候変動 / 農業保険 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はタイ東北部におけるコメ生産システムに対する気候変動影響を評価し,農業被害の将来予測を行った.その中で,適応策である天候インデックス保険の可能性についても検討した. タイ東北部におけるコメ生産と月別降水量を相関分析した結果,7-9月の降水量の増加がコメ生産量に正の影響を与え,雨季終わり10,11月の降水量の増加はコメ生産量に負の影響を与える結果となった.実際,Khon Kaen県の天候インデックス保険ではインデックスとして7月降水量と8~9月積算降水量が採用されていることから,インデックスの設定期間にはおおむね妥当性があった. 次にインデックス値そのもの(量)の妥当性を評価するため確率降水量の計算を行った.実際のインデックス保険のインデックス値である「早期渇水」:7月降水量100mm,「渇水」:8+9月積算降水量320mm,「深刻な渇水」:8+9月積算降水量220mmに焦点を当て,グンベル分布によりそれぞれの非超過確率を計算した.その結果,Khon Kaen県の保険で設定されているインデックス値の再現確率を求めた結果,「早期渇水」は3年に1回,「渇水」は4年に1回,「深刻な渇水」は30年に1回と見積もられた.また,1985年~2016年の月別降水量を用いて,実際インデックス値を下回る回数を求めたところ,その発生頻度はグンベル法で求めた頻度とほぼ一致する結果となった.得られた再現確率をもとに農家が受け取る保険金の期待値を計算した結果,農家は毎年8%の保険金を受け取ることができ,このことから,実際の天候インデックス保険の降水量設定は妥当であると考えられた.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] A study on the productivity under the continuous maize cultivation in Sainyabuli Province, Laos. I. Yield trend under continuous maize cultivation.2017
Author(s)
Fujisao, K., Khanthavong, P., Oudthachit, S., Matsumoto, N., Homma, K., Asai, H., Shiraiwa, T.
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Journal Title
Field Crops Research
Volume: 217
Pages: 167-171
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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