2018 Fiscal Year Annual Research Report
Heavy metal pollution and its influence on nomadic livestock caused by urbanization and motorization in Mongolia
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15H05266
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
戸敷 浩介 宮崎大学, 地域資源創成学部, 准教授 (00542424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 博敬 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (30254262)
劉 庭秀 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70323087)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 鉛汚染 / モンゴル / 遊牧 / 自動車リサイクル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の土壌汚染調査では,ウランバートル市街地,火力発電所周辺,ゲル地区,ウランバートル市郊外の鉛精錬所周辺,およびウランバートル市から南・西の草原の土壌を採取し,エネルギー分散型蛍光エックス線分析器を用いて,鉛濃度を測定した。その結果,精錬工場周辺では前年度までと同様に非常に高い濃度を示しており,更に前年度までと比較して,広範囲に広がっていることが示唆された。その他には特に高濃度で検出されることはなかった。 また,6月と8月に,鉛精錬工場に隣接する畜産農家とウランバートル市から南・西の遊牧民の家畜の血液を採取し,血中鉛測定器Lead Care II(検出範囲:3.3 - 65 μg/dL)を用いて血中鉛濃度も測定した。その結果,鉛精錬工場隣接農家からはいずれも検出範囲内の鉛が検出されたが,その他の地域からは検出されなかった。6月及び8月の血中鉛濃度については,有意な差は見られなかった。血中鉛濃度の半減期は約30日間であるため,継続的に摂取している可能性も考えられた。 更に,土壌中の鉛と家畜の血中鉛の安定同位体比についても測定した。その結果,多くの試料が類似の分布を示しているが,一部分布が離れているものもあった。 この他に,家畜のミルク,血液,肉(内臓含む),乳製品(チーズ,アーロール,馬乳酒)を採取し,現地の協力研究機関にて乾式灰化処理を行った。また,アクティブサンプラーを用いて市内外(高級アパート地区,市中心部,石炭火力発電所付近)と鉛精錬工場付近の大気を採取した。いずれも現在,鉛を中心に重金属濃度を測定中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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