2017 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular epidemiology of drug-resistant Gram-negative pathogens in Myanmar
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15H05280
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
切替 照雄 順天堂大学, 医学部, 教授 (50192563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 達哉 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (00624644)
仲佐 保 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (10517329)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ミャンマー / 薬剤耐性グラム陰性菌 / 分子疫学解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミャンマーの医療施設では多剤耐性菌の蔓延が危惧されているが、その実態は全く明らかになっていない。本研究では、ミャンマーの医療施設における薬剤耐性因子を同定し、多剤耐性グラム陰性菌の実態を明らかにするとともに、全ゲノム解析による分子疫学を実施してきた。ミャンマーの国立衛生研究所(National Health Laboratory)と共同で多剤耐性グラム陰性細菌を収集し、菌株の分離、菌種同定および薬剤耐性プロファイルを作成した。ミャンマーの医療施設で分離されたグラム陰性細菌の分離・収集は、ミャンマーの17医療機関から合計536株の薬剤耐性菌を分離した。当初はミャンマー3医療機関(ヤンゴン総合病院、新ヤンゴン総合病院およびヤンゴン小児病院)との共同研究であったが、2017年10月現在ではミャンマーの17医療機関にまでAMRネットワークを広げることができた。3年間で合計600株の分離・収集を目的としてきたが、目標の分離数には少し不足していた。 分子疫学解析においては分離株すべてを次世代シーケンサで解析することができた。その結果、カルバペネマーゼをコードする遺伝子においてはヨーロッパ型、インド型およびアジア型のメタロ-β-ラクタマーゼが混在していることが明らかとなった。また、これらのカルバペネマーゼ産生菌はアミノグリコシド高度耐性に関与する16S rRNAメチラーゼをコードする遺伝子armA, rmtB, rmtCおよびrmtD3を保有していた。この内、rmtD3はRmtDの新規バリアントであり、RmtD3とRmtDのアミノ酸配列比較から9つのアミノ酸変異(Trp26Cys, Val39Ala, Met66Leu, Ser102Ile, Thr130Ala, Asn165Asp, Leu169Met, Ala181Thr and Gly236Ser)が認められた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)