2019 Fiscal Year Annual Research Report
カンボジアでの包括的継続ケア研究:母子保健・感染症対策継続ケアモデル構築と評価
Project/Area Number |
15H05284
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
安岡 潤子 東京農工大学, 農学部, 特任教授 (90451773)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名西 恵子 (大塚恵子) 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40570304)
菊地 君与 九州大学, 持続可能な社会のための決断科学センター, 講師 (40644737)
水谷 哲也 東京農工大学, 農学部, 教授 (70281681)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 母子保健 / 感染症対策 / 継続ケア / カンボジア |
Outline of Annual Research Achievements |
カンボジアはアジアの中でも最も乳児死亡率・妊産婦死亡率が高い国の一つである。特に遠隔農村地域において高い死亡率が確認されており、その主な原因は感染症(急性呼吸器感染症・下痢症・マラリア等)である。そこで、感染症対策と母子保健を統合し、包括的な継続ケアを実現することが、喫緊の課題となっている。 本研究では、カンボジアの遠隔農村地域の中でも最も健康・経済・教育水準が低いラタナキリ州において、新しい包括的継続ケアモデルを構築し、その効果を検証することを目的に、介入研究を実施してきた。研究の主軸として、介入プログラム実施の担い手であるヴィレッジ・マラリア・ワーカー(各介入対象村に居住)及び現地医療従事者(主に保健センタースタッフ)を対象に、母子のマラリア診断・治療を組み込んだ妊産婦・母子健康診断の手法を伝える現地研修を実施し、村人による村人のための健康診断・普及教育を柱とする、地域に根差す介入プログラムを実施してきた。 研究最終年度(令和元年度)には、前年度に研究実施地(介入群・比較群ともに)において実施した介入後調査のデータを用い、本介入が現地の感染症対策・母子保健の向上に及ぼしたインパクトを評価するとともに、今後の包括的継続ケアの実現の可能性について考察した。また、ヴィレッジ・マラリア・ワーカーを対象とした聞き取り調査の結果についても、将来の介入プログラムの内容や実施体制を改善するための重要な参考資料としてまとめた。更に、本研究を通して開発した介入プログラム・普及教育用の教材・資料、健康診断の内容・器材セットについて、その内容をマニュアルとしてまとめ、カウンターパートであるカンボジア保健省国立マラリアセンター及びラタナキリ州保健局と共有するとともに、今後の研究・活動の可能性について意見交換を行った。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)