2017 Fiscal Year Annual Research Report
Characterizing avian influenza H5N1 viruses in Egypt
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15H05287
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
中屋 隆明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80271633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
開發 邦宏 大阪大学, 産業科学研究所, 特任准教授(常勤) (70419464)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インフルエンザ / H5N1 / ペプチド核酸 / エジプト |
Outline of Annual Research Achievements |
高病原性鳥インフルエンザH5N1ウイルス流行地域の中で、エジプトは特に2010年以降の感染者が集中している。直近の2015-2017年では、全世界で報告された159名のH5N1感染者のうち、149名が(うち死亡者43名)エジプトより報告されている。現在もなお高い致死率である高病原性鳥インフルエンザH5N1ウイルスに対して、その流行地域におけるウイルスの遺伝子型の変遷を調査し、ヒト間での流行のリスク評価を行うことを研究目的とする。そのために本研究では、研究協力関係を構築しているエジプト国ダマンフール大学(獣医学部)と連携し、同国におけるH5N1分離株を中心に、感染患者および感染動物より分離されたウイルスの遺伝子型およびその病原性の解析を進めた。 これまでにH5N1ウイルスのヒトへの感染宿主域拡大における重要なHA遺伝子の遺伝子変異をシミュレートするために、エジプト分離株を用いてヒト呼吸器上皮細胞株に感染させた。その結果、種々のHAバリアントが検出され、その一部はヒト細胞に多く発現しているアルファ2-6シアル酸レセプターへの結合性が上昇しているものの、ウイルス粒子の安定性および(個体間)伝播性は低下していることを見出し、成果を国際学術誌に発表した。 さらに、研究分担者の開發らは新規ヘアピン型ペプチド核酸(PNA)をプローブとしたクロマトキットを作製し、インフルエンザウイルスNA遺伝子を標的としてN1亜型を特異的に検出する系の開発および評価を行なった。その結果、種々の鳥インフルエンザウイルスおよびヒトインフルエンザウイルス(配列が完全一致、1塩基または3塩基ミスマッチのN1ウイルス)において、H5N1ウイルスおよびH7N1ウイルスが特異的に検出され、本システムの診断系としての有用性を示唆する結果となった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Characterization of H5N1 influenza virus quasispecies with adaptive hemagglutinin mutations from single-virus infections of human airway cells2018
Author(s)
1.Watanabe Y**, Arai Y, Kawashita N, Ibrahim MS, Elgendy EM, Daidoji T, Kajikawa J, Hiramatsu H, Sriwilaijaroen N, Ono T, Takagi T, Takahashi K, Shioda T, Matsumoto K, Suzuki Y, Nakaya T
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Journal Title
J Virol.
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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