2015 Fiscal Year Annual Research Report
地域のソーシャル・キャピタルは抑うつを予防するのか:10年間の追跡データの検証
Project/Area Number |
15H05365
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
濱野 強 島根大学, 戦略的研究推進センター, 准教授 (80410257)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ソーシャル・キャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中山間地域の住民を対象とした健康調査を実施し、抑うつ度とソーシャル・キャピタルの関係性を定量的に明らかにするとともに、それらの結果に基づき「ソーシャル・キャピタル調査ツール:超高齢社会版」を提案することである。 そうした中で本年度は、調査対象地域の選定、調査項目の確定、および調査準備について実施した。調査対象地域の選定については、次年度、隠岐の島町(離島地域)、および雲南市(都市近郊の中山間地域)において住民を対象とした健康調査を実施することとした。そして、調査日、及び調査会場等の詳細についても決定した。また、調査項目については、主たる調査対象者である高齢者の負担を考慮して、5分以内で実施することが可能となるよう限られたの質問項目により構成することとした。合わせて、調査対象となる自治体との打合せを複数回実施し、本調査への参加率の向上を図るための広報に関する調整、さらには調査方法について議論を行った。 上記の活動に加えて、生活習慣、地域要因と健康に関する解析を実施し、その成果については学術論文として発表を行った。以上の研究成果を通して、個人の健康が個人要因のみならず、居住している地域の特性にも影響を受けていることが明らかとなった。 以上の研究成果に基づき、次年度は、地域における健康調査を実施し、本研究課題の目的であるソーシャル・キャピタルと抑うつ度の解析に要するデータの構築と、その予備的解析を実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度実施する予定であった、調査対象地域の選定、調査項目の確定、および調査準備について当初の予定通りの成果を得た。したがって、おおむね順調に進展していると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は、調査を実施することから、参加率が課題となる。この点については、調査対象の自治体と打合せを実施し、広報等の工夫により想定数を確保する予定である。
|
Research Products
(5 results)