2018 Fiscal Year Annual Research Report
Multiple Biopowers: An Anthropological Study on Infectious Disease Prevention Projects in West Afrcia
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15H05387
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
浜田 明範 関西大学, 社会学部, 准教授 (30707253)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生権力 / 感染症 / グローバルヘルス / 複数種 / 薬剤 / 時間性 / 医療人類学 / ガーナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度にあたり2018年度は、(1)これまでの研究で明らかになってきた、当該地域における結核対策、オンコセルカ症対策、マラリア対策、エボラ出血熱対策、乳幼児に対するワクチン接種と栄養管理といった公衆衛生的な実践の相互関係について検討し、最終成果の発表に向けて、それらをどのように統一的な視野のもとで議論できるのかについて検討した。その際、特に、社会福祉という観点からの捉え直しを行い、また、生権力や生市民性という概念に焦点を当てた。 それに加えて、(2)ガーナ南部のカカオ農村地帯において追加調査を実施し、上記のプロジェクトの最新の状況を確認するとともに、(3)当該地域で新たに導入されている幼稚園・小学校における学校給食と、調査地において問題が深刻化してきている住宅地における土壌流出や集落付近の水田の利用状況に対する調査を実施した。 (2)の追加調査に関しては、ガーナ大学のコジョ・セナ教授と面会し、これまでの研究の成果について説明し、情報提供とアドバイスを受けることができた。(3)に関しては、当初の研究計画では調査対象としてなかったが、これまでの調査によって学校給食は公衆衛生における栄養管理の延長線上にあるものと見なすことができ、土壌流出と水田の利用はマラリア対策における環境の管理と密接に関連していることが明らかになったために、詳細について調査を行った。特に、学校給食については、現地調査を通じて、材料の仕入れや資金の管理、国からの予算の配分方法などに関して様々な困難があることも明らかになり、また、調理・配膳・資金管理に関する細かな手続きについて、公衆衛生プロジェクトの異同についても検討した。これらの調査の成果については、現在、原稿を用意しているところである。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)