2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a tomato spotted wilt virus reverse genetics system and analyses of replication mechanisms using yeast
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15H05615
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
石橋 和大 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (20611742)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | トマト黄化えそウイルス / マイナス鎖RNAウイルス / 出芽酵母 / 宿主因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
トマト黄化えそウイルス(TSWV)の増殖機構の解明に向けて、モデル生物である出芽酵母を用いたTSWV S RNA複製系を開発し、前年度までにTSWVの複製に関与する宿主因子を同定するための順遺伝学的スクリーニング系を確立した。30年度は前年度に引き続き、出芽酵母遺伝子破壊変異株ライブラリーを用いてTSWVの複製が低下する変異株のスクリーニングを行い、入手した約5000株全てについて一次スクリーニングを完了した。ハイスループットの一次スクリーニングでは結果が不安定なことがあったため、一次候補株について個別に解析する二次スクリーニングを行い、100系統近くの二次候補株を得た。 遺伝子破壊株ライブラリーでは使用できる選択マーカーの数が限られるため、さらに詳細な解析を行うために一部の候補遺伝子については、実験室系統の出芽酵母において相同組換えにより当該遺伝子を欠失させた変異株を作出した。得られた変異株におけるTSWVの複製効率を調べたところ、複製効率の低下が再現できた株とできなかった株があった。 以上により同定したTSWVの複製に関与すると考えられる宿主因子の多くは、マイナス鎖RNAウイルスの複製への関与が報告されていないものであり、今後機能解析を進めることにより、マイナス鎖RNAウイルスの複製機構の解明に大きく資するものと期待できる。また、いくつかの候補遺伝子は、プラス鎖RNAウイルスの複製への関与が報告されているものであったため、RNAウイルスの複製機構に何らかの共通性が存在する可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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