2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15H05643
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
沖米田 司 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (90398248)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 嚢胞性線維症 / CFTR |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 成熟型 ΔF508 CFTRとの相互作用に必要なエンドソーム局在ユビキチンリガーゼ領域をプルダウン法で解析した結果,アミノ末端領域に存在する disordered regions が相互作用に必要であることが明らかとなった.精製タンパク質を用いた再構成実験により,エンドソーム局在ユビキチンリガーゼは直接的に成熟型 ΔF508 CFTRと相互作用し,K63型ポリユビキチン化を促進することが明らかとなった.さらに,エンドソーム局在ユビキチンリガーゼは ΔF508 CFTR の NBD1 と直接的に結合し,ポリユビキチン化することが明らかとなった.発現系の改良により,エンドソーム局在ユビキチンリガーゼ精製タンパク質の収量および純度が改善された.
2. 前年度に確立した BiFC 法によるエンドソーム局在ユビキチンリガーゼとΔF508 CFTRの相互作用の定量化を行ったが,検出感度が不十分であり,96 well plate を用いた定量解析が困難であった.
3. HECT型ユビキチンリガーゼにおいて,変異体表現系解析から,ΔF508 CFTRとの相互作用にはアミノ末端領域が必要であることが明らかとなった.現在,精製タンパク質の準備を行っており,直接的な相互作用解析を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ユビキチンリガーゼ精製タンパク質の収量が悪く,発現系の最適化が必要であったことに加えて,BiFC法での定量が困難であったため,化合物スクリーニングまで到達していない.
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Strategy for Future Research Activity |
NanoBiT を用いた CFTR-ユビキチンリガーゼ in vivo 相互作用定量法および,前年度に準備した精製タンパク質を用いた in vitro 相互作用定量法の確立を行い,既存薬を含めた化合物スクリーニングを行う.
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Research Products
(10 results)