2015 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚悪性腫瘍におけるPCTAIRE1の発現解析と結合蛋白の同定
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15H05998
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
柳 輝希 北海道大学, 大学病院, 医員 (50755973)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Keywords | 皮膚腫瘍 / 悪性黒色腫 / PCTAIRE1 / サイクリン依存性酵素 |
Outline of Annual Research Achievements |
PCTAIRE1/CDK16/PCTKは、精子形成に関与するサイクリン依存性酵素である。我々は悪性黒色腫などの悪性腫瘍の増殖におけるPCTAIRE1の機能を解明してきたが、皮膚有棘細胞癌(SCC)における機能は明らかでなかった。テトラサイクリン誘導性shRNAにてSCC A431細胞のPCTAIRE1遺伝子をノックダウンしたところ、癌細胞の増殖抑制がみられた。FACS解析では、PCTAIRE1のノックダウンは、G2/M期での細胞周期の停止およびアポトーシスを引き起こすことが示された。またPCTAIRE1のノックダウンは、A431細胞において腫瘍抑制分子p27の蓄積を誘導した。A431細胞をマウス皮下に異種移植したところ、PCTAIRE1ノックダウン細胞では腫瘍形成の抑制を認めた。臨床的には、皮膚SCCでは、周囲の正常皮膚組織に比べ、癌組織においてPCTAIRE1の発現が亢進していた。以上より、PCTAIRE1はp27の発現調節と腫瘍増殖において重要な役割を担うことが示された。このことは、PCTAIRE1が皮膚癌の治療において新規標的分子になりうるということを示唆している。 また、PCTAIRE1の結合分子については、p27Kip1以外には、アポトーシスや細胞周期に関与すると考えられる分子は認められず、これまで発表のあったp27分子やMyc分子との関与を中心に、今後も解析を継続する予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Dual agonist SurrobodyTM simultaneously activates death receptors DR4 and DR5 to induce cancer cell death.2016
Author(s)
Milutinovic S, Kashyap AK, Yanagi T, Wimer C, Zhou S, O' Neil R, Kurtzman AL, Faynboym A, Xu L, Hannum CH, Diaz PW, Matsuzawa SI, Horowitz M, Horowitz L, Bhatt RR, Reed JC.
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Journal Title
Mol Cancer Ther
Volume: 15
Pages: 114-124
Peer Reviewed
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