2016 Fiscal Year Annual Research Report
Survey of QOL of patients after radical prostatectomy to develop the survivorship program
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15H06060
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
川口 寛介 山形大学, 医学部, 助教 (70755868)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 前立腺がん / 前立腺全摘除術 / QOL / サバイバーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺がん患者の増加は著しく、限局性前立腺がんの標準治療である前立腺全摘除術が多く行われている。術後は、術後機能障害に対する支援と同時に、再発やがんに対する不安を軽減し、1人のがんサバイバーとして心身ともに支援していくことがQOL向上につながる。そこで、前立腺全摘除術を受ける患者のQOL構造を解明するために、前立腺がん患者用特異的QOL尺度に加え、患者の実際の生活の様子や意識について、患者31名に対し、術前・術後1カ月・術後3カ月で質問紙調査を実施した。 術後1カ月で、排尿(p<0.01)、排便(p<0.01)、性(p<0.01)、身体的健康(p<0.01)、精神的健康(p<0.05)が有意に低下した。また、排尿は術後1カ月で著しく低下し、術後3カ月でも術前と比べ低下したままであった(p<0.01)。 患者の生活については、普段通り家事や仕事をしている者が有意に増加した(p<0.05)。家族や周りの人たちと今までと同じように接している者が90%以上であり、術後3カ月で旅行に行く者は約半数であった。骨盤底筋体操は80%以上の者が実施していた。術後1カ月から3カ月にかけて医療者へ相談する者が減少する一方で、同病者の話を聞く者が増加していた。 尿失禁の改善と「普段通り家事や仕事をしている」、「家族や周りの人たちと今までと同じように接している」、「旅行に行く」、「骨盤底筋体操の実施」が関連していた。排尿負担感の改善と「普段通り家事や仕事をしている」、「旅行に行く」、「同病者の話を聞く」が関連していた。 QOL早期回復のため排尿機能改善に加え日常生活支援を行い、術後の回復過程に合わせた包括的な患者支援が重要である。 本研究成果は平成29年度に学会発表予定である。また、今後さらなる追跡調査を行い、術後長期間におけるデータの解析からサバイバーシッププログラムの開発研究を行う予定である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)