2016 Fiscal Year Annual Research Report
Hybrid artificial nerve using adipose-derived stem cells
Project/Area Number |
15H06235
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
菅沼 省吾 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10622889)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 末梢神経再生 / 脂肪由来幹細胞 / 人工神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】Schwann cell-like cellsへ分化誘導した脂肪由来幹細胞(dADSCs)が末梢神経再生に及ぼす影響について評価を行うこと。 【方法】ラットの鼠径部より採取した脂肪組織からADSCsを分離培養し、dADSCsへの分化誘導を行った。坐骨神経を15mm切除し、16mm長のPGA-c tubeを用いて架橋したC群、PGA-c tube内にdADSCsを注入して架橋したD群、切除した坐骨神経を反転して縫合したA群の3群を作成し、術後2, 4, 8週で評価した。軸索伸長距離は架橋部の長軸切片にβ3- tubulinに対する免疫染色を行い計測した。前脛骨筋の筋湿重量は各週における健側比を算出した。L4, 5後根神経節を採取し、2, 4週におけるATF3の発現をrealtime RT-PCRを用いて評価した。さらに移植細胞をDi-I標識し、移植細胞の追跡評価を行った。 【結果】平均軸索伸長距離は2週でC群3.14mm、D群4.12mm、4週でC群4.80mm、D群6.31mmとD群で有意に伸長していた。8週ではD群で4例中3例に、C群では1例のみにtube遠位端までの軸索伸長が確認できた。筋湿重量の平均値(C群, D群, A群)は2週(63.8, 60.1, 59.0), 4週(39.7, 33.5, 36.5), 8週(23.8, 20.2, 54.2)と推移しており、C群、D群は8週まで減少を続けたが、A群のみ8週で増加に転じていた。ATF3の発現はC群で2週から4週にかけて減少を認めたが、D群、A群では4週時でも発現が維持されていた。2週時で移植細胞は再生軸索の先端部に多く分布しており、S100陽性細胞も確認できた。 【考察】dADSCsは、神経細胞保護および髄鞘化やシュワン管の形成に関与することにより神経再生を促進することが示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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