2015 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚創傷治癒促進に有効なケア開発の基礎ー17βエストラジオール投与方法の選定ー
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15H06236
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
向井 加奈恵 金沢大学, 保健学系, 助教 (30755335)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Keywords | 細胞・組織 / 皮膚創傷治癒 / エストロゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、Estradiol Benzoate (EB)の創部塗布による皮膚創傷治癒への効果を従来の方法である17β-estradiol(E2)含有ペレットの皮下埋没及びE2含有ジェルの皮膚への塗布と比較することを目的とし実施した。ペレット群及び皮膚塗布群は創作製後4日目にかけて創が拡大し、11日目までに急激に縮小後は緩やかに縮小しながら瘢痕治癒した(14日目の創面積比:ペレット群0.11±0.07、皮膚塗布群0.10±0.06)。一方、創塗布群は創作製後1日目にかけてわずかに創が拡大し、9日目までに急激に縮小後は緩やかに縮小しながら瘢痕治癒した(0.04±0.03)。創塗布群の創面積比はペレット群と比べて創作製後1-14日目まで、皮膚塗布群と比べて1-9日目まで有意に小さかった(p<0.05)。創部組織切片において、創塗布群の好中球数とマクロファージ数はペレット群及び皮膚塗布群と比べて7日目において有意に減少した(p<0.05)。また、創塗布群の単位面積当たりの新生血管数と筋線維芽細胞数割合はペレット群及び皮膚塗布群と比べて7日目において有意に高値を示した(p<0.05)。以上の結果より、EBの創部塗布は従来のE2投与方法よりも炎症抑制、創収縮及び血管新生促進の作用を示すことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Effects of honeydew honey on wound healing2016
Author(s)
Yukari Nakajima, Kanae Mukai, Tamae Urai, Kimi Asano, Megumi Ohta, Ikuko Kato, Azusa Kawaguchi, Yui Kinoshita, Yuri Kumagai, Ayaka Sakashita, Takuto Sawazaki, Asuka Yamazaki, Toshio Nakatani
Organizer
WUWHS 2016
Place of Presentation
イタリア フィレンツェ
Year and Date
2016-09-25 – 2016-09-28
Int'l Joint Research
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