2016 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of the dynamics of microtubule organizing centers and its physiological function
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15H06270
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡邉 定則 名古屋大学, 理学研究科, 助教 (00754417)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 微小管 / 微小管形成中心 |
Outline of Annual Research Achievements |
微小管形成中心のダイナミクスを制御するメカニズムを調べるため、本年度は、細胞内の中心体の有無を調節するシステムを新たに導入することで、中心体依存的、また中心体非依存的に形成される微小管形成中心の性状の観察及び解析を行った。 各種培養細胞で、Plk4 Inhibitor依存的に中心体を喪失させる実験系を確立し、まずRNAiにより、中心体を欠損する細胞の細胞分裂に重要な役割を果たす候補因子の探索を行った。その結果、いくつかの細胞骨格制御因子の枯渇の場合、正常細胞及び中心体消失細胞のどちらでも細胞分裂失敗の表現型を呈するのに対し、中心体マトリックス(PCM)の因子のCDK5RAP2及びPCNTの場合は、中心体消失細胞の細胞分裂にのみ、特に顕著な表現型を示した。そこで、中心体消失細胞でのPCMや微小管形成中心の分子局在を解析したところ、上記因子を含む多くのPCM及び微小管形成中心の因子が、分裂期特異的にクラスター化し、かつ紡錘体極に集積を行うことが観察された。また、中心体消失細胞では、CDK5RAP2及びPCNTのRNAiにより上記の集積が消失し、二極性紡錘体の形成能も著しく減弱することから、中心体をもたない細胞では、PCMを中心としたメカニズムにより、微小管形成中心が成長し、紡錘体形成及び細胞分裂が遂行されることが示唆された。現在、この微小管形成中心が生み出され成長するメカニズムについて、ダイナミクスと分子機構の解析を進めている。 一方で、微小管形成中心制御因子群の生理的意義の検討のため、昨年までに作出したオーグミン(Haus6)の条件欠損マウスを用いて、共同研究により組織特異的オーグミン欠損マウスを作出した。現在ホモ交配を行い表現型の詳細な検討を進めている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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