2015 Fiscal Year Annual Research Report
多関節の運動協調性に着目した小児の運動発達に関する研究
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15H06405
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山本 暁生 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30758842)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 運動発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、これまで単関節運動に簡略化して取り扱われてきた静止立位保持を本来の姿である多関節運動として捉え直し関節間の運動協調性の分析を行うことによって、幼児期から成人期に至る運動協調性の発達過程を明らかにしようとするものである。 多次元の状態空間モデルに基づく運動協調性の解析は、冗長な関節自由度を持つヒトの運動制御を評価するために最新の方法とされている。本解析方法に基づいて運動協調性の発達変化を解明するとともに発達障害にしばしば併存する協調運動障害を定量的に評価しようと計画している。本研究で得られる知見は、発達評価の理論基盤を提供し、精神・社会面の発達に運動協調性を加えた総合的で効果的な発達障害に対する就学前のスクリーニン グ方法の開発に応用されると考えている。 2015年度は、動作計測のための実験設備の整備と測定対象者のフィールド開拓を行い、中学生、高校生年代を対象に運動計測を行った。健康な中学生(13-14歳)10名と高校生(17歳)4名、若年成人4名を対象として静止立位30秒間にわたり6回保持してもらった(開眼・閉眼各3試行ずつ)。三次元動作解析装置を用いて足関節、膝関節、股関節の矢状面における関節角度、角加速度を取得した。同対象者に動的な運動課題として10m歩行を行い、歩行時の頭部、体幹、下肢の加速度データを取得した。現在、取得したデータを解析しながら幼児までの運動発達のデータを取得するフィールドの開拓、計測の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度は、動作解析装置等の計測システムを整備し、当初の計画通りに高校生、中学生などの年齢の高い群から対象者の募集を行いデータを収集し始めた。計画では中学生、高校生のデータ収集は昨年度は終える予定であったが、参加者が予定よりも集まらなかった。このため研究の進捗はやや遅れていると判断した。従って、次年度も引き続きこの年代のデータ収集を続け、平行して小学生、幼児の参加者を募る研究フィールドの開拓も行う。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、2015年度に構築した計測システムを用いて引き続き中高生のデータ計測から、小学生、幼児へとデータの計測を行う。得られたデータを解析し、成果発表へつなげる。【平成28年4-6月】実施内容:中高生の立位・歩行動作の計測。小学校への研究協力の打診。中高生データの解析。※経費計画:フィールド計測用モバイルPCの購入。解析用PCの購入。計測補助者への謝金。計測会場までの旅費【7-10月】実施内容:小学生の立位・歩行動作の計測、幼稚園への研究協力の打診、データ解析。学会演題登録。※経費計画:計測補助者への謝金。計測会場までの旅費【11-12月】実施内容:幼児の立位・歩行動作の計測、※経費計画:計測補助者への謝金。計測会場までの旅費【平成29年1-3月】実施内容:全データの解析。論文執筆の開始。研究のまとめ
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