2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H06456
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大塚 由美子 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (20757645)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 乳児 / 視線知覚 / 顔認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
他者の顔や視線方向を知覚する機能は他者との円滑なコミュニケーションを行う上で重要な役割を果たす。本研究ではこのような視機能が発達初期にどのような特性を備えているか乳児を対象として検討した。日常の視環境では光の加減や視対象との距離などにより、対象の見やすさは様々に変化する。本年度は、このような顔の視認性の変化が乳児の視線方向の知覚にどのように影響するか生後4-6ヶ月児を対象として検討した。自分の方を直視する顔を視線の逸れた顔よりも長く注視するという乳児の特性に基づいて、選好注視法を用いて乳児の視線方向の識別を検討した。実験では、目の中の瞳と強膜の明暗の差が異なることによって瞳の位置の視認性が変化した2つの条件での乳児による視線方向の識別を比較した。その結果、明暗差が大きく瞳がはっきり見える条件では乳児も視線方向を識別したが、明暗差の低下に伴うわずかな視認性の低下によって乳児の視線識別が阻害されることが明らかにされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に実施することが計画されていた、視線知覚に関する実験についておおむね当初の計画にそってデータが得られており、平成28年度に実施を予定している性別の知覚に関する実験刺激の作成を完了しているため、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度までの成果に基づいて、視線知覚に関する実験に関する追加実験を行うとともに、本年度は性別の知覚に関する実験の実施を開始する。
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Research Products
(2 results)