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2015 Fiscal Year Annual Research Report

臨床看護師の攻撃性対処能力育成のための教育の範囲と構成要素の同定

Research Project

Project/Area Number 15H06527
Research InstitutionMiyagi University

Principal Investigator

佐藤 可奈  宮城大学, 看護学部, 准教授 (00757560)

Project Period (FY) 2015-08-28 – 2017-03-31
Keywords看護管理 / 医療安全 / 院内暴力 / 実践能力
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、患者の攻撃性への看護師の対処について、その教育範囲と構成要素を同定することを目的としている。
平成27年度は、実践・研究・教育の現状と知見を把握するための文献・資料検討、臨床における課題およびニーズを明確化するためのインタビューを実施することを目的とし、当初の計画に沿い、国内外の文献・資料のレビューならびにインタビュー調査と分析を実施した。
文献レビューの結果、対処能力育成に関しては北欧・西欧・米国では導入と評価が勧められてきているものの、本邦では精神科領域で導入が少しずつ拡大してきている状況であり、特に精神科以外の領域における実態把握と教育は未熟であるといえることが明らかになった。
また、4名の看護管理者、看護教育者、看護実践者にインタビューを行い、それぞれの視点から患者の攻撃性への対処についての現状ならびにそれぞれの認識する課題を抽出した。調査の結果、対象者らは看護師のもつ特性や能力のばらつきに関しては共通して課題であると認識しており、基礎教育・現任教育で事前に取得できる知識や経験のみでは十分ではなく、実際の事例を通してのOn the Job Trainingが不可欠であるという認識を持っていることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

倫理審査への提出・承認が予定よりも遅れたことに加え、研究協力者の状況が変わり、当初予定していた対象者確保やデータ収集等の支援が十分に得られない状況にあったため、インタビューへの着手が遅れ、データ収集が計画よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度も継続してインタビューを行い、それぞれが臨床看護師の攻撃性への対処能力について抱いている認識について記述、分析することで、現行の看護基礎教育課程における課題を明らかにする。また、抽出された結果をデルファイ法により精錬し、教育の構成要素として整理する。これらの結果を学術集会における発表、学術論文、専用ウェブサイトにおける情報公開などにより現場に還元していく。
平成27年度分の進捗の遅れに対しては、当初の予定通り、引き続き研究メンバーの協力を得ていくと同時に、予算を研究補助者の人件費・業者委託費に重点的に配分し、効率的に作業を進めていくことで補うものとする。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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