2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research and study of the insect origin material "lac", to promote its utilization on historical works and art and craft objects.
Project/Area Number |
15H06545
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
北川 美穂 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 研究員 (60622537)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | ラック / シェラック / ラック色素 / 天然樹脂 / 赤色色素 / 天然染料 / 臙脂 / 昆虫素材 |
Outline of Annual Research Achievements |
・2016年5月14日(土)に京都府立大学にて、上羽陽子氏、金谷美和氏(ともに国立民族学博物館)と申請者の3名の発表による「2016年1-2月のインドのラック生産と利用」の勉強会を開催した。2016年11月3日(木・祝)に京都府立大学内稲盛記念会館において第2回ラック研究会・講演会「ラックを科学するその特性とさまざまな利用」を開催。ランガナタン・ラマニ博士(元インド天然樹脂研究所所長)を招聘し、成瀬正和氏(元宮内庁正倉院事務所)、中村力也氏(宮内庁正倉院事務所)、森大輔氏(岐阜セラツク製造所)による講演とポスター発表、関連品の展示を行い、100名以上の参加者を集めた。2017年3月4日(土)に大阪市立科学館にて、染色家青木正明氏を講師とし「虫で染める赤いフェルトコースターワークショップを開催し、小学生を含めた一般市民へのラックの普及活動を行った。2016年6月26日(日)生き物文化誌学会第14回学術大会にて、「インドと中国のラックの生産と利用」の口頭発表を行った。 ・外部資金による調査も含め、2016年5月:ブータン、10月:イギリス、2017年2月:タイ、ラオスにてラックの生産状況、利用方法などについての調査を行った。そのうちタイは2016年夏の猛暑の影響によるラックの大減産の直後であり、現地にはラック研究機関がないため、世界のラック養殖の継続のためインドや中国の関係者への協力を要請することとなった。各地で入手したラックの物性などについてはそれぞれの分野の専門家に分析を依頼し、成分などの比較を行うほか、塗装試験、染色試験などを行っている。染色や木工の専門家にも試作実験を依頼し、他の素材との比較等を行っていただいている。 ・京都府立大学椎名研究室のホームページとFacebookページで研究会の活動などを告知、報告しているほか、研究会ホームページの立ち上げ準備を行っている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)