2016 Fiscal Year Annual Research Report
The development of human resources with lifeskill coaching method aiming to problem solving on coaching dilemma
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15H06583
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
東海林 祐子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 准教授 (80439249)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | ライフスキル / コーチ育成 / コーチング / ジレンマ / ライフスキルコーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では次の3つの目的について検証を実施した。一つは平成27年度に実施したコーチ育成のための「ジレンマモデル」を実際にコーチに介入し、実際の現場でどのように生かされるのかについて明らかにした。もう一つは、その過程を経たコーチが、指導経験のないコーチやジレンマを抱えるコーチを対象にライフスキルコーチとしてコーチングの相談にのったり助言を与えるなどの行為ができるように育成した。3つめはホームページで「コーチ育成」のための要点などを発信した。 コーチ育成のためのモデルは、平成27年度にすでにトライされたモデルであったが(東海林・島本,2016)、今回はその効果がどのようにしてコーチングの現場に生かされているかをコーチのインタビューと対象選手のライフスキル評価尺度で明らかにした。対象選手にはライフスキル評価尺度(島本ら,2013)によってプログラム前後の差を明らかにした。ライフスキルは「目標設定」や「コミュニケーション」をはじめ、10の構成要素で成立しているが、プログラム直後に有意な向上が見られるライフスキルと時間が経過するに従って有意な向上が認められるライフスキルと2つのパターンが見られた。特に、「考える力」は介入前と比較すると介入後は、1年後に着実に差が見られた。その要因として選手とコーチの信頼関係があげられる。自己改革したコーチは、選手が主体的に練習や試合で勝利のための戦術や方法を議論するような雰囲気を作り出すためにノートを活用し、日々の選手たちの考えを吸い上げて現場に反映させた。 こうしたライフスキルの重要性を認識したコーチは、コーチングで悩むコーチのアドバイザーとなるような立場となり発信できるようなしくみ(講習会や勉強会を作って考えて発信する)や場を作ったことで徐々にライフスキルコーチとして育成されている
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
異分野融合のコーチングの重要性を発信するために「コーチングのジレンマ」というHPを作成した。
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Research Products
(5 results)