2017 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship of falls in patient's with Parkinson's disease and subjective perception
Project/Area Number |
15H06605
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
河西 恵美 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (80760545)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | パーキンソン病 / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病患者の転倒を防ぐためには、多方面からのアセスメントが必要となる。パーキンソン病患者の症状認知は医療者に正しく理解されていないという報告もあり、本研究では、医療者の症状評価および患者の症状認知における差異を明らかにし、さらに転倒との関連を明らかにすることを目的とした。 今年度はパーキンソン病の診断を受けたHoen & YarhⅠ~Ⅳのパーキンソン病患者を対象に対面式で質問紙調査を行った。研究参加者は2施設の脳神経内科病棟に入院中の患者38名(男性16名、女性22名、年齢69.8±8.8歳、Hoen & Yarh 2.5±0.8、罹病期間9.3±6.8年、MMSE 26.7±3.6)であった。 症状については、MDS-Unified Parkinson's Disease Rating ScaleパートⅢ、運動症状についての評価スケールを用いて医師と患者の症状評価を調査した。各症状において医師の評価と患者の評価から「医師有患者無」「医師無患者有」の場合を差異として算出した。その結果、椅子からの立ち上がり困難・すくみ足・姿勢時振戦においては患者と医師の評価の一致率は70%以上を示した。これに対し、筋固縮・指タップ・手の回内回外運動・つま先のタッピング・下肢の敏捷性等の症状では患者は症状を過少に認識している傾向が見られた。 これらのことから、パーキンソン病症状の中には患者が認知しにくい症状がある可能性が示唆された。各症状と転倒との関連は非有意であったが、これらの知見は転倒予防策として患者教育等へ取り入れるなどパーキンソン病患者の転倒防止に寄与するものと考えられる。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|