2015 Fiscal Year Annual Research Report
インプラントのoffset 配列が周囲骨に及ぼす影響の検証
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15H06608
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大森 美由紀 昭和大学, 歯学部, 助教 (20756291)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | インプラント / 三次元有限要素解析 / 力学解析 / オフセット |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎えた現在,インプラント治療を長期的な成功に導くためには,力学的因子が重要である.負担過重に由来するインプラントと骨界面へのストレス集中は,骨吸収を招くことが報告されている.インプラントを3本埋入する場合,直線状に配列するかわりに,そのうち1本を2~3 ㎜横へずらすこと(offset配列)により,インプラントに加わる水平圧を減少できるとされている.しかし,この方法が顎骨周囲に及ぼす影響を検討した研究は少ない.そこで本研究では,offset配列が顎骨周囲に及ぼす力学的影響について,三次元有限要素解析法とストレインゲージ法を用いて分析し,適切なインプラント体の配列位置を明らかにすることを目的とした. そこで,まずは直線配列において,ストレインゲージによる模型実験と三次元有限要素解析を用いて荷重試験を実施し,三次元有限要素解析法の応力値の結果の妥当性の検討を行った.その結果から,両者の解析結果が一致し,両解析法の妥当性が示唆された. 現時点は,offset配列における力学的影響を検討するため,offset配列の実験模型の製作と三次元有限要素解析モデルの構築を行っている.今後は,両解析の結果をもとに,offset配列がインプラント周囲骨に及ぼす力学的影響について検討を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在は,offset配列における力学的影響を検討するため,offset配列の実験模型の製作と三次元有限要素解析モデルの構築を行っている.最も困難な点は,模型実験の変位および応力値を再現した三次元有限要素解析モデルを構築することである.模型実験の結果を再現するために,条件やモデル構築時に様々な設定が必要であり,現在はその再解析を行っているため,進行がやや遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
現時点は,offset配列における力学的影響を検討するため,offset配列の実験模型の製作と三次元有限要素解析モデルの構築を行っている.今後は,両解析の結果をもとに,offset配列がインプラント周囲骨に及ぼす力学的影響について様々な観点から検討を行う予定である.
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Research Products
(4 results)