• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Annual Research Report

Elcidation of controlling factors of soil nitrite dynamics by incubation experiments under model environment

Research Project

Project/Area Number 15H06621
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

黒岩 恵  中央大学, 理工学部, 助教 (00761024)

Project Period (FY) 2015-08-28 – 2017-03-31
Keywords森林土壌 / 亜硝酸 / 15Nトレーサー / 窒素循環
Outline of Annual Research Achievements

亜硝酸(NO2-)はあらゆる窒素異化反応によって生成/消費されることから窒素循環の中心に位置する物質であるが、その重要性にもかかわらず、ほとんど挙動が明らかになっていない。本研究の対象地としたスギ人工林では、斜面内の上部から下部にかけて、NO2-生成速度、NO2-消費速度及びNO2-消費経路が異なることが、本研究代表者らのこれまでの研究によって明らかになっている。NO2-の生成・消費速度および消費経路の制御メカニズムを明らかにするために、当該年度において、含水率を変化させた長期(約3ヶ月)の室内培養実験を行なった。斜面上・中・下部を代表する3種の土壌を調整し、各土壌を斜面上・中・下を模した重量含水率(それぞれ20%、32.5%、45%)に調整して、25℃にて培養し、培養1, 22, 43, 63, 84日目に無機態窒素濃度の測定と15NO2-添加実験を行った。
培養期間中のNO2-生成速度の変化から、斜面上下での硝化活性の違いは含水率によって制御される、という仮説を支持する結果を得た。一方で、斜面中部・下部のNO2-動態の違いについては、含水率以外の要素が支配的であることが示唆された。土壌呼吸速度は斜面下部より中部で高く、従属栄養微生物の活性の差が斜面中部と下部でのNO2-動態の差を生みだす可能性が示唆され、現在解析を進めている。オートクレーブ土を用いた実験から、NO2-生成活性の変化は微生物性の変化によることが支持されたが、土壌からのDNA抽出法の検討に想定以上の時間を要したことから、硝化微生物群の変遷についての実験については未着手である。申請時に想定していなかった研究代表者の産休等により、H27年度に実施予定であった長期培養をH28年度に行なったため、発表及び論文化が遅れているが、今夏までに実験を終え、年度内に論文としての情報公開に至るよう、実験と解析を進める所存である。

Research Progress Status

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

28年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi