2016 Fiscal Year Annual Research Report
The comparative study of inductive reasoning between Japanese and Chinese based on a statistical analysis of Japanese and Chinese corpora
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15H06637
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
張 寓杰 東邦大学, 理学部, 博士研究員 (70759894)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 帰納的推論 / 計算モデル / 比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.中国人の実験参加者に対して心理学実験を実施し、シミュレーション結果と実験結果を定量的に比較し、計算モデルの妥当性を実証した。 2.日本語に対しても中国語と同じように名詞と形容詞の関係を加え、確率的言語知識構造を構成し、帰納的推論の計算モデルを構築し、シミュレーションを行った。 3.日本語のモデルについても、日本人の実験参加者に対して心理学実験を実施し、シミュレーション結果と実験結果を比較し、モデルの妥当性を実証した。さらに先行研究と比較し新しいモデルの優越性を検証した。 4.先行研究の課題の事例を拡張し、より広い範囲で様々な分野の課題を選び、日本語と中国語各々の計算モデルに入力してシミュレーションを行い、その都度出力される単語の意味内容を比較することで、単なる心理学実験や調査研究では計り知れない、日本と中国、両国の文化や社会の特徴を、より幅広く比較考察した。すなわちこのようにして構成された、より精度の高い計算モデルとシミュレーションに基づき、全く新しい文化比較の客観的方法を提案した。 5. 日本語の帰納的推論の検索システムを構成するため、ソフトウェアXAMPPを使い、PHPのローカル環境で検索システムを構成した。検索システムに用意された二万以上の単語から任意の単語を選んで、正事例、負事例として入力すると、それに対応して人間の帰納的推論を模擬する結果が出力される。どんな組み合わせで、どんな結果が出力されるのかは簡単に予測できず、応用上、大変興味深いシステムと考えられる。この検索システムはまだ試作段階であり、現在はローカル環境に限定されているが、今後、このような認知過程の計算モデルを用いた検索システムや教育システムへの応用はいよいよ重要な意味を持つと考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)