2016 Fiscal Year Annual Research Report
Impact of incentive system for community residents' health and the proposal of methods for increasing the number of users: Mixed Methods
Project/Area Number |
15H06674
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松下 宗洋 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (20758594)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | インセンティブ / ポピュレーション戦略 / 地域保健 / 行動科学 / 混合研究法 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究成果を踏まえて、本年度は健康マイレージ制度の利用者増加を目指し、1)インセンティブ制度普及の提案に向けた住民対象のインタビュー調査と、2)健康マイレージ制度の利用の動機づけに適したインセンティブ制度の条件の検討を行った。 1)健康マイレージ制度普及の提案に向けた住民対象のインタビュー調査 静岡県内で健康マイレージ制度を実施する市町の在住者7グループに対し、15-30分程度のフォーカスグループインタビューを行った。主な質問項目は、健康マイレージ制度の認知状況とその経緯、健康マイレージ制度の認知度を高めるための工夫、健康マイレージ制度の利用経験とその感想、健康マイレージ制度を利用しやすくするための工夫であった。その結果、健康マイレージ制度のパンフレットの字数やページ数の改善点や、家族と一緒に取り組めるような工夫、ターゲットに合わせた健康マイレージ制度条件の要望などの意見を収集できた。 2)健康マイレージ制度の利用の動機づけに適したインセンティブ制度条件の検討 健康マイレージ制度の利用者増加には、健康マイレージ制度に取り組みたくなる制度設計が重要である。そこで生活習慣のうち身体活動に着目し、身体活動促進の動機づけに適したインセンティブ制度条件をコンジョイント分析により検討した。調査対象者は40-74歳であり、主な調査項目は、身体活動量、11種の仮想インセンティブプログラムに対する動機強化得点であった。仮想インセンティブプログラムは、現金相当額、特典獲得までに身体活動を増やす期間、身体活動の記録方法、抽選の4要因を組み合わせて設計した。その結果、身体活動促進の動機づけに対する平均相対重要度は、年齢や身体活動状況に関わらず、抽選および現金相当額が同程度であり、期間、記録の順であった。 今後はこれらの研究成果をもとに健康マイレージ制度の利用者拡大に向けた改善案を提案する。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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