2015 Fiscal Year Annual Research Report
福島原発事故後県外に避難した育児中の母親の福島に戻ってからの思いの変化
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15H06694
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Research Institution | Tokyo Junshin Women's College |
Principal Investigator |
小川 紀子 東京純心大学, 看護学部, 助手 (20757174)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 災害看護 / 福島県 / 放射線 / 母親 / 育児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、福島原発事故後福島県外への避難を経験した育児中の母親の思いについて継続して研究を行い、福島原発事故発生から5年目時点における福島県外への避難を経験した母親の福島県に戻ってからの思いを明らかにし、福島原発事故発生から3年目と5年目の2時点のデータを比較し、母親の思いの変化を検討することにより、福島県外への避難経験のある育児中の母親への支援の方向性を提示することを目的としている。 平成27年度は、インタビューガイドのブラッシュアップ、調査対象者との関係作りの基礎資料を得るために、放射線に関する情報や福島県の現状、育児中の母親の思い、被災者の思い等本研究に関する文献検討を行った。また、本調査実施のために、ブラッシュアップしたインタビューガイド、研究協力依頼文書、研究協力の同意者など聞きとり調査に必要な文書一式の準備と同時に研究計画書の作成を行った。そして、所属大学の研究倫理審査に提出し、平成28年3月に承認を得られたことから、次年度から聞きとり調査が開始できる状況となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象者への聞きとり調査が開始することができず、計画がやや遅れている状況にある。その理由としては、研究活動に集中する時間を十分に確保することができず、研究計画を所属大学の研究倫理審査に提出する時期が遅れてしまったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
聞きとり調査を開始し、得られたデータの分析を進め、避難経験のある母親への支援の方向性を提示するという研究の最終目的を達成したいと考えている。
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