2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規癌抑制lncRNA, DRAIC/PCAT29 nexusの分子病理学的解析
Project/Area Number |
15H06717
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
櫻井 浩平 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (10608756)
|
Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
|
Keywords | long non-coding RNA / 前立腺癌 / アンドロゲン受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2つの癌抑制性long non-coding RNA(lncRNA)であるDRAICとPCAT29の発現様式と分子機構の詳細を明らかにすることを目指す。我々はRNA-seqを用いた解析によって、前立腺癌細胞の浸潤能を抑制する新規lncRNA、DRAICを同定し報告した。興味深いことに、DRAIC遺伝子座の下流に位置する別のlncRNAであるPCAT29遺伝子も、DRAICと同じ分子機構によって転写され、同じ癌抑制活性を有する。 本研究ではまず、前立腺癌のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織におけるDRAICの発現を解析した。一般的にnon-coding RNAは発現量が低く、検出が困難なことが多いが、我々が開発した高感度in situ hybridization法は、低発現のRNA分子であっても検出可能である(Sakurai K. et.al. Cancer Research, 71(5): 1680-9, 2011)。約80症例の前立腺FFPE組織を用いてDRAICの検出を試みたところ、非腫瘍部と比較して、前立腺癌においてDRAICの発現は低下する傾向がみられた。DRAICとPCAT29の発現との比較、Gleason scoreとの相関性については現在解析中である。今後は細胞株も用いて、DRAICとPCAT29が浸潤能を抑制する分子機構についても詳細に解析していく。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)