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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Study of medical safety focusing on patient relationships during basic nursing education

Research Project

Project/Area Number 15H06733
Research InstitutionDoshisha Women's College of Liberal Arts

Principal Investigator

下岡 ちえ  同志社女子大学, 看護学部, 講師 (30367586)

Project Period (FY) 2015-08-28 – 2017-03-31
Keywords基礎看護教育 / 基礎看護学実習 / 医療安全 / リスクセンス
Outline of Annual Research Achievements

問題発生の予兆に気づく感覚、すなわちリスクセンスは、医療者の実践力の習得やヒヤリ・ハットの予防に重要である。本研究は学生のリスクセンスに関わる看護場面を検討することで教育の知見を得ることを目的とした。本年度は、病院で患者を受け持ち実習する学生を対象に、実習中に「ヒヤッ」と感じた時の状況について、半構成的インタビューを実施し、分析した。分析結果の内容妥当性は共同研究者間で確認した。具体的には以下の通りである。
1)文献検討および教員から収集した学生のヒヤリ・ハットの分析結果から、「実習においてヒヤッとした体験」をした時の①発生状況(場所、時間、実習受け持ち日数、登場人物の図示と、発生時に実施していた援助項目)、②患者の状態(年代、性別、主な疾患、発生時に実施していた援助項目の介入状況:全介助・部分介助・見守り、装着医療器具)を質問項目とした。さらに、時間経過に沿って「いつ・どこで・誰が・何をしたのか」をインタビューした。
2)学生が「ヒヤッ」とした感覚を持った看護場面は、車椅子への移乗の時であった。インタビューにより得られた内容をRoot Cause Analysis (根本原因分析)により分析した結果、出来事は26の「行動」に分けられ、各行動の「原因」として102件が挙がり、「根本原因」には7件が抽出された。抽出された「根本原因」からは、学生の「ヒヤッ」とした感覚が学生の行為だけでなく、その場での看護師の意向や患者の思い、現場の体制等、複数の要因が絡み合う出来事の流れから生じることが示された。また、学生の行動は、実習の指針や患者を尊重することに基づく姿勢が根本にあることが明らかとなった。
今後は、事例数を増やして、学生のリスクセンスについての構成要素を明らかにし、実践力の習得を妨げない学生と患者の安全を確保した実習教育方法を検討する。

Research Progress Status

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

28年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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