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2015 Fiscal Year Annual Research Report

独居認知症高齢者のアセスメントツールの開発と妥当性・有用性の検討

Research Project

Project/Area Number 15H06781
Research InstitutionKansai University of International Studies

Principal Investigator

久保田 真美  関西国際大学, 保健医療学部, 助教 (60759752)

Project Period (FY) 2015-08-28 – 2017-03-31
Keywords認知症高齢者 / 独居生活 / 訪問介護職の困難感と工夫点
Outline of Annual Research Achievements

研究の目的は、在宅生活を送る認知症高齢者を支援するための「独居生活の限界指標を含めたアセスメントツール」を開発することである。実施計画では、事前研究である「独居認知症高齢者の限界要因」の結果や国内外の文献検討、介護支援専門員のグループインタビューなどから独居生活の限界指標を仮構築する計画であった。しかし、文献検討の結果などから、介護支援専門員だけでなく、訪問介護職、訪問看護師、本人、家族、民生委員など、多様な視点からの意見を集めて検討して必要があると考えた。
そこで、介護支援専門員のグループインタビューを行う前に、訪問介護職を対象に聞き取り調査を追加した。これまでに独居認知症高齢者に関して、いくつかの困難事例は発表されているが、訪問介護職の生の声に焦点を当てたものは今のところ見当たらない。訪問介護職者は、認知症高齢者に早期の段階から、生活支援に携わっており、支援の期間や訪問回数、訪問時間は他の職種よりも多い。今回の聞き取り調査では、「認知症高齢者の独居生活の限界」「独居認知症高齢者訪問での困難感と工夫点」について、9名の訪問介護職に半構成的面接を実施して、現在分析をしているところである。結果の一部として、介護職は、独居の認知症高齢者と関係性を構築するまでに困難感を感じつつ、タイミングを見はからったり、その人の世界に入り役を演じることでケアを行っていた。一方で、制度の中でしか支援できないことや多職種との意見の相違などで葛藤を感じていることが明らかになった。また限界要因に関して、徘徊や不潔行為、近所とのトラブル、健康や安全管理の危機が挙がっていた。今後、分析考察を進めていく予定である。
この追加研究は、独居認知症高齢者の限界指標や支援を考えていくうえで非常に意義あるものと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の計画していた研究に、追加研究を実施しており、そのインタビュー調査に時間を要し、遅れている。

Strategy for Future Research Activity

現在、訪問介護職を対象に、独居認知症高齢者の支援で困難なことや工夫していること、限界と思われる状況などを聞き取り調査をして分析しているところである。今後、看護師、介護支援専門員、民生委員からも同様の聞き取り調査をしていき、最終的にアセスメントルールを作成していく方向である。
当初の予定よりも前段階の研究を追加したため、遅れてしまったが、この追加研究は、今後、認知症高齢者の独居生活の支援を考えていくうえで、非情に意義があるものと考えている。

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Published: 2017-01-06  

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